もう1つ、野坂氏が新たな施策として打ち出したのがUQ mobileの新サービスで、2月より新しい料金プラン「おしゃべりプラン」を開始するとのこと。これは2~3Gバイト分の高速データ通信容量と、5分間の通話し放題が回数無制限で利用できる料金プランで、ぴったりプラン同様「イチキュッパ割」の適用によって、最も安価な「おしゃべりプランS」では13カ月間、基本料が月額1980円で利用できるという(それ以降は月額2980円)。
また、UQ mobileでは高速データ通信をオフにする「節約モード」を利用することで、SNS利用時のデータ消費がゼロになることをアピールしているが、この利用をさらに拡大するための施策も今回いくつか打ち出されている。その1つは、ワイヤレスイヤホンを用いた音声アシスタント「APlay」の提供である。
APlayは、ヒアラブル技術を持つネインとの提携によって実現したもので、音声でSNSのメッセージを聞くことができるだけでなく、声で返信もできるというサービス。UQオンラインショップでイヤホン単体での販売がなされるほか、「DIGNO L」とAPlay用ワイヤレスイヤホンのセット販売もするとのことだ。
そしてもう1つは、「レコチョクBest」や「KKBOX」といった音楽のストリーミング配信サービスの提供である。これらは節約モード利用時の通信速度(300kbps)でも快適に楽しめることから、節約モードの活用でデータ消費の心配なく、音楽のストリーミングが楽しめるとしている。
この他にもUQ mobileでは、安心・安全に向けた取り組みも強化。スマートフォンからパソコンの周辺機器までサポートする「UQあんしんサポート」や、無料で利用できるフィルタリングサービス「安心アクセスV」などを提供するとのことだ。
さらに野坂氏は、ユーザー接点の拡大についても言及した。UQコミュニケーションズでは現在、auと共同で量販店での販売促進に向けた取り組みを進めている。今回はそれに加えて、携帯電話ショップでのチャネル拡大を図るほか、UQコミュニケーションズの専門ショップ「UQスポット」を47都道府県に拡大するなどの取り組みを打ち出し、これによってリアルでのユーザー接点を全国2000箇所に広げる方針を示している。
ユーザー接点に関してもう1つ、新しい取り組みとして打ち出されたのが、ユーザー参加型のコミュニティサイト「UQ PLANET」の提供を開始したことである。コミュニティサイトに力を入れるMVNOは他にも存在するが、UQ PLANETはMVNOに詳しい人達が議論する場ではなく、初心者などがMVNOやSIMフリースマートフォンなどに関する疑問などを相談し、不安を解消してもらう場として位置付けているようだ。
最後に野坂氏は、UQ mobileがMVNOとしては高い満足度を獲得しながらも、まだ知名度が低いことに言及。「サービスをもっと知ってもらうためには、本気のプロモーション展開をしなければならない」と話し、「UQモバイルは、本気だぞっ」というキーフレーズの下、これまでCMキャラクターとして起用してきた「ピンクガチャ」と「ブルームク」に加え、女優の深田恭子さん、多部未華子さん、永野芽郁さんを新たに起用したテレビCMを放映することも発表。10月25日より、全国でCM展開を実施するとしている。
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