今回、先行して10月24日の午前、Apple Payを体験する機会を得た。クレジットカード情報を登録したiPhone 7に、筆者の指紋をTouch IDに登録して、タクシーの支払いとTSUTAYA TOKYO ROPPONGIで買い物を体験した。
日本交通は、Suica/iD/QUICPayに対応する。あらかじめiPhoneでメインで使用するカードを設定しておき、支払い時にどの電子マネーを利用するか伝える。今回はQUICPayを使用した。
Touch ID(ホームボタン)に軽く指を載せながら、iPhone 7をリーダ端末の上に置く。すると決済音が鳴り、数秒もかからずに決済が完了した。なお、リーダ端末にもよるとのことだが、今回はかざすだけではなく、リーダの上に置く必要があった。
最近では、Suicaやクレジットカードに対応するタクシーも増えた。筆者の場合、近距離ならSuicaで、長距離の場合はクレジットカードで支払うことが多い。Suicaは決済が早く便利なのだが、日頃は3000円のオートチャージを設定している程度の残高で、長距離の支払いには足りないためだ。
一方のクレジットカードは、財布からカードを取り出し、運転手がカードをスワイプして……と手順が多く、通信状況によっては与信で待たされることもある。しかし、QUICPayはクレジットカードの支払いになるため、チャージ不足の心配がない。しかも、決済は瞬時に終わるので、もし対応するカードを所有しているなら、プラスチックのカードで支払うよりも大幅に便利になるだろう。
次にショッピングを体験したのは、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIだ。TSUTAYAではノートとペンを購入した。レジにて商品を渡す際に、iDで決済をしたいと伝えると、リーダが準備される。
金額が表示されたら、タクシーでの決済と同様に、Touch ID(ホームボタン)に軽く指を載せながら、iPhone 7をリーダ端末の上に置く。するとiDの決済音が鳴り、数秒もかからず終了した。レシートを受け取って終了という手軽さだ。なお、TSUTAYAでは、軽くiPhoneの先端をかざすだけで完了した。
TSUTAYAは、Apple Payの対応をうたっているわけではない。しかし、TSUTAYAの一部店舗では、もともとiDに対応しており、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIも対応店舗のひとつだ。
このように、すでにSuicaやiD/QUICPayに対応しているリアル店舗で利用できるのがApple Payの強味だ。例えば、セブン-イレブンやローソン、ファミリーマート、ミニストップは、iDとQUICPayに対応している。Suicaは、コンビニエンスストアだけでなく駅の売店で使えるところが多い。近所のコンビニに出かけるとき、財布を持ち歩かなくてもiPhoneひとつあれば済む日がついにやってきたのである。
「iD」が使えるコンビニエンスストアなお、実際にSuicaやマップ、クレジットカードの登録を実際に試したレポートは、また別途お伝えする予定だ。
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