電子署名や電子取引管理を手掛けるDocuSignは米国時間10月20日、「DocuSign Payments」を近くリリースすると発表した。同社にとってここ数年で最大の新サービスで、現行の署名プロセスに決済機能を追加するものだ。
13年前に創業した同社は、決済サービスを提供するStripeと提携し、2017年初めに新サービスを展開する予定だ。現在は限定的なベータテスト段階に入っている。サービス開始時には、契約から決済までのプロセスで「Apple Pay」「Android Pay」や大手のクレジットカードを利用する選択肢を顧客に提供し、その後すぐに「PayPal」「Authorize.net」といった他の決済オプションを追加する予定だ。
ユーザーは、1度の設定プロセスを実行するだけで、決済用ゲートウェイを使ったDocuSignへの接続が可能になる。その後は、さまざまな契約書や合意書に、決済用タグを追加して送信できる。受領者の署名と決済が終わると、すぐに代金が徴収される。
DocuSignの最高製品責任者(CPO)を務めるRon Hirson氏は、次のように語る。「周知のように、商品を購入するときはほぼすべての場合、複数の決済オプションが利用できる。そこで当社が目指したのは、契約書に電子署名をするときも同様に、迅速かつ容易で安全な、デジタルで完結する体験を提供することだ」
さまざまな分野で採用される見込みがあるのは明らかで、DocuSignが自社で実施した市場調査も、新サービスに対するニーズが高いことを示唆している。調査対象の企業の65%は、決済の遅れや代金の回収不能を経験していたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」