楽しみながらカメラやスピーカ、電子回路などの仕組みを学べる電子工作キットが、「Kano」の新モデルとしてクラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場した。カラフルな「Camera Kit」「Pixel Kit」「Speaker Kit」という3種類のキットに対する支援を募っている。
Kanoは、電子機器とコーディングについて学ぶための科学・技術・工学・数学(STEM)教育キットシリーズ。これまで86カ国での販売実績があるそうだ。今回のキャンペーンでは、カメラのCamera Kit、LEDディスプレイのPixel Kit、BluetoothスピーカのSpeaker Kitを新たに提供する。
いずれも組み立て式で、ビジュアルプログラミング環境「Kano Code」が用意されている。キットは無線通信機能を備えており、PCのウェブブラウザからアクセスできる。
各キットの概要は以下のとおり。
ガイドブックを見ながら組み立てていける、500万画素のカメラ。写真やビデオの撮影が可能で、レンズは広角、魚眼、マクロの3種類が使える。コーディングすると、フィルタ処理、フラッシュの色、タイマーなどを調整できる。間欠撮影や拍手の音で撮影といった動作ルールも変えられる。人や猫が通ると自動的に撮影するトリップワイヤセンサも付属している。
LEDが縦横に配置されたディスプレイを組み立てるキット。コーディングすることで、さまざまな形、色で光らせられる。簡単なゲームの画面に使うことや、天気予報や株価の表示に利用することが可能。傾きを検知するセンサを組み合わせると、動きに応じて表示を変えるプログラムも作れる。
Bluetoothスピーカとして使えるほか、リズムを鳴らしたりエフェクトをかけたりできる簡単な楽器にもなる。付属のドラムパッドを接続すると、パーカッションとして機能する。
さらにこれらキットは、それぞれに付属しているセンサを交換するなど、組み合わせて遊べる。例えば、人が通ったことをセンサで検知すると、Speaker Kitの音とPixel Kitの光で警告しつつ、Camera Kitで撮影するといった、セキュリティシステムが作れる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間10月28日まで。記事執筆時点(日本時間10月21日16時)でキャンペーン期間は6日残っているが、すでに目標金額50万ドルを上回る約53万ドルの資金を集めている。
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