ひとりの米国家安全保障局(NSA)契約社員が、20年間にわたってハードドライブ数十台分のデータを政府のコンピュータから持ち出した――検察当局は、米国時間10月21日にこう主張する予定だ。
契約社員のHarold T. Martin III容疑者は、NSAで在職中に何千件もの極秘文書とコンピュータ、その他の記憶装置を盗んだ罪にも問われている。
Martin容疑者が具体的に何を盗んだのかは不明だが、The New York Times(NYT)は19日の報道で、NSAが監視に利用し、最近流出したハッキングツールが、盗まれたファイルのキャッシュに含まれていたと示唆している。
検察当局は21日に、スパイ活動法(Espionage Act)違反でMartin容疑者を起訴する。有罪になれば、訴因ごとに10年の禁固刑が科せられる可能性がある。
これらの容疑から、当初考えられていたよりもかなり深刻な事件であることが浮かび上がる。9月に公表された起訴状では、重罪に当たる窃盗と、極秘情報の持ち出しと保持という比較的軽い罪に問われていた。
The Washington Postによると、Rod Rosenstein米連邦検事が作成したメモには、Martin容疑者について「逃亡する可能性が高く、国家と他者の身の安全を脅かしている」と書かれていたという。
また、メモには、Martin容疑者が保釈されれば、「大量の極秘情報にアクセスするおそれがある。これらの情報は、同容疑者が不正に入手したものであり、その気になればすぐに流布することができるだろう」と書かれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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