「Simple.Savr」は、同一ネットワーク上にあるデバイス同士で、テキストデータやファイルを共有できるサービスだ。個人が所有するデバイス間でメモやURLを共有するのに重宝するほか、セミナーや勉強会で配布資料のダウンロードURLを参加者に一斉配信したり、またキーボードを接続したデバイスでテキストを入力したのちスマホやタブレットに送信して活用するなどの用途で利用できる。
使い方は、本サービスのURLを開き、フォーム内にテキストを入力するだけ。テキストは自動的に保存され、同一ネットワーク上にある別のデバイスでリロードボタンをクリックすることで内容が反映される。送信側と受信側は明確に役割が決まっているわけではなく、チャットのように交互に入力を繰り返すことも可能だ。
本サービスにはパスフレーズを設定することができ、双方のパスフレーズが一致しない場合は共有ができい。同じWi-Fiネットワークに接続しているだけで無条件に表示されてしまっては、自宅内だと家族が使っているデバイス、外出先であれば同じホットスポットに接続しているデバイスにデータが筒抜けになってしまうが、この機能を使えばそうした事故も防げる。このほかIPアドレスで利用できる端末を制限することも可能だ。
また本サービスではテキストだけでなく、最大25Mバイトまでのファイルを添付することもできるので、デバイス間でのファイル送受信ツールとしても重宝する。添付されたファイルは受信側で「Download」をクリックした場合のみポップアップ表示される仕組みで、テキスト入力画面だけではアップロードされたファイルがあるかどうかは判別できないが、送信者と受信者は同一人物であると考えられるので、特に問題はないだろう。
同様のテキスト同期ツールはブラウザの機能拡張などにも存在するが、本サービスは異なるブラウザ間でも利用できるのが売りだ(IEを除く)。PCとスマホ、タブレット間での同期ももちろん可能なので、長文を書くにあたってスマホやタブレットを使わずにPCのキーボードで書き、完成後に本サービスを使ってスマホやタブレットに転送することで、入力作業をより効率化できる。アイデアひとつで幅広い用途に使えるサービスと言えそうだ。
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