iFixitは、9月16日の発売当日に「iPhone 7」を入手し、分解レポートを公開した。防水化の影響で修理はやや難しくなったが、バッテリの取り外しは比較的容易で、「Repairability Score」(修理容易性スコア)を10段階評価で7(10が最も修理しやすいことを表す)とした。
iPhone 7のサイズは138.3×67.1×7.1mmで、「iPhone 6s」とまったく変わっていない。ところが、重さは138gと、iPhone 6sの143gから5gも軽量化された。目立つ相違として、水やほこりの侵入を防ぐため、スピーカグリルやSIMカードトレー、音量調整ボタンなどにゴム製ガスケットなどが設けられている。
バッテリの取り外しには、特殊なドライバと粘着剤に対する知識が必要なものの、難しくはないという。搭載されていたものは、3.8V、1960mAhのリチウムイオンバッテリ。7.45Whという容量は、6.55WhだったiPhone 6sからかなり大きくなった。
ロジックボードは、驚くほど「iPhone 7 Plus」とよく似ていた。サイズが異なり、コネクタのサイズと位置、ねじ穴の位置などが違う程度だそうだ。
Apple製チップ「Apple A10 Fusion APL1W24 SoC」とSamsung Electronicsの2GB、LPDDR4 RAMが搭載されており、モデムチップは「Qualcomm MDM9645M LTE Cat. 12 Modem」。そのほかに、32GBのフラッシュメモリ「SK Hynix H23QEG8VG2ACS」、無線LAN(Wi-Fi)Bluetoothモジュール「Murata 339S00199」などがある。Suica対応で注目されたNFCコントローラは「NXP 67V04」。
なお、今回iFixitの分解チームは「東京(での発売)はカリフォルニアに比べ16時間早いし、Apple Storeもあるから」という理由で、東京まで出張してiPhone 7を分解した。「iPhone 7 Plus」と新型スマートウォッチ「Apple Watch Series 2」の分解も、同様に東京で実施した。
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