Pandoraは米国時間9月15日、広告を視聴することでスキップできる曲数が増え、楽曲のリプレイも可能になると発表した。新しくなったサブスクリプションサービス「Pandora Plus」に月額4.99ドルで加入すれば、広告なしでこの特典を受けられるほか、オフラインで音楽を聴くモードを利用できる。
Pandoraの最高経営責任者(CEO)で創業者のTim Westergren氏はインタビューで、「われわれはラジオを21世紀に導く」と述べた。
Pandoraは、こうした変化を自社の再生の始まりにしたいと考えている。Pandoraは、従来型のラジオ放送をオンラインとモバイルで提供するビジネスを構築しており、ユーザーはこれまで、再生する楽曲をほとんど制御できなかった。Pandoraがレコード業界や厳しいライセンス規則と戦う間に、SpotifyとApple Musicは、聴きたい曲を好きなだけ聴くことのできるより時代に即した契約をまとめた。
こうした新興のサービスが驚異的なスピードで成長したのに対し、Pandoraは停滞し始めた。2016年に入り、Spotifyがリスナー総数でPandoraを抜いた。
今回、3大レーベルのひとつであるWarner Music Groupとの契約は発表されていない。
Pandora Plusと新しいスキップとリプレイの機能は、数カ月中にまず米国のリスナーにモバイルデバイスで提供される。Pandoraはこの特典を順次ほかのプラットフォームに展開する計画だ。
無料ユーザーは、Pandoraアプリの左下隅に表示される新しい巻き戻しのアイコンを使って、再生中の曲や再生履歴にある曲をもう一度聴くことができるようになる。これをクリックすると、広告を視聴するかどうかを尋ねるメッセージが表示される。また現在は1時間に1ステーション当たり6曲をスキップできるが、15日以降この制限に達すると、広告の視聴と引き換えにスキップしたいかどうかを確認する同様のプロンプトが表示されるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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