「Apple Watch Series 2」の発売が間近に迫り、サムスンもスマートウォッチ「Gear S3」の準備を進める中で、これまでGoogleのソフトウェア「Android Wear」を採用してきた業界大手の多くが、自社のスマートウォッチ開発について、模様眺めの姿勢を採ろうとしている。
LG、Huawei(ファーウェイ)、そしてLenovoのMotorola部門は、2016年内にスマートウォッチを発売する予定はないと、米CNETに明言した。このうち、LGは2016年前半にスマートウォッチを発売しているが、HuaweiとMotorolaに関しては、このまま行くと自社製ウェアラブル端末の新製品を発表する間隔が1年以上開くことになる。
このような状況は、2015年とは正反対と言える。1年前の9月初めに開催されたIFA見本市では、この3社はいずれもAndroid Wear搭載のスマートウォッチを発表していた。しかし2016年の同見本市では、2年連続でAndroid Wearスマートウォッチの新製品を披露したのは、大手メーカーではASUSだけだった。
こうした低調ぶりは、業界がハイテク界の次を担う最新トレンドとしてさかんに宣伝していたスマートウォッチが、全般的に盛り上がりに欠けることを明確に示すものだ。スマートウォッチの市場をリードするAppleでさえ、IDCによれば第2四半期のスマートウォッチの出荷数は、前年比で55%減少している。
しかし、Appleはこうした市場の冷え込みにもひるむことなく、9月16日にはApple Watch Series 2の販売を開始する。サムスンも独自のソフトウェア「Tizen」搭載のGear S3をIFAで発表しており、2016年内には発売する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?