やけどしそうに熱い本だ。もちろん、実際に本が熱を持っているわけではないが、そう言いたくなるほどに、著者の熱い情熱にあふれている。子供の頃の体験から、自分のやりたいことが定まっていて、それを実現させるために努力を続け、ついには、「やりたい仕事ができている」と自信を持って言えるようになる。そう簡単なことではない。
著者の「ミッション」は、歩み始めたばかりの起業家やベンチャー企業を支援すること。そのために必要なこと、やれることを諦めずにやり続けてきたことで、現在がある。
そのミッションのおかげで多くの起業家が助けられてきたことだろう。「ミッション」、本書では「自分が本当にやりたいこと、自分にとって大切なことから生まれる仕事」と定義付けられているが、そのミッションを見つけている人はそう多くないのではないか。
本書は、単に著者の足跡をたどるだけではなく、まだミッションが定まっていない人に、ミッションを見つけられるような手助けをしてくれる。「なんのために働いているんだろう」と、毎日疑問に思いながら、惰性で過ごしてしまっていることに歯がゆさを感じている人なら、共感を持って読めるだろう。
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