今回体験できたのは3曲のうちの1曲である「お願い!シンデレラ」。客席には“プロデューサーさん”(観客)で埋め尽くされ、曲にあわせて思い思いにコンサートライトを振ってコールを送るなか、プレーヤーは客席から立った視点で鑑賞する形となっている。客席前方の中央はもとより、右側や左側の各2カ所と切り替えが可能で、その位置によって音の聞こえ方も変わってくる。さらに全景が見られる中央の客席後方からの視点も用意され、コンサートライトの光が広がる中で歌い踊るアイドルたちの姿を見るという楽しみ方もできる。
もともと客席とステージの間隔が狭い舞浜アンフィシアターだけあってか、アイドルとの距離が近いようにも感じられた。現実のファーストライブも実際に見ていたが最前列ではなく、そもそもライブイベントで最前列で見るという機会もあまりなかったため、その視点でステージを見るというのがとても新鮮だ。
9人のアイドルたちによるステージも圧巻ではあるのだが、それ以上にプロデューサーさんたちのの動きやコンサートライトの振り方も印象的。曲あわせてコンサートライトを振る統一感の取れた動きや光景というのは、シンデレラガールズを含めたアイマス関連のライブ取材などで何度も見たことはある。そしてここにいるプロデューサーさんたちはデジタル的な同期の取れた同じ動きではなく、ひとりひとりコンサートライトの色や本数はもとより、掲げる高さや振り方、角度、タイミングが微妙に違っているように見える“人間らしい統一感”が取れた動きをしている。なので、いつも見ているとおりの光景が広がっており、それだけでもライブ会場にいる感覚というのがぐっと増している。
そんな実在感のある雰囲気もあってか、最初はステージのセットやモニター、そしてプロデューサーさんたちなど周囲を見回す取材的なお仕事としての視点で一通り見ていたのだが、段々と周囲が盛り上がっているなかでぼーっと見てていいのかな、という気分になってきたのである。
それでも意外と9人でのステージをさまざまな視点で見たり、周囲の様子を見ているだけでも見どころが多く、あっという間に1曲が終わってしまったので、もう1回、実際にPlayStation Moveを振りながら鑑賞することに。普段コンサートライトを振る機会もあまりないためぎこちなさもあるのだが、曲にあわせて振ってみると気分も盛り上がって楽しくなってくる。コンサートライトを振ることによるインタラクション(変化)はないものの、うまく降ることができたり、コンサートライトの切り替えがうまくいったときには気分もいい。VR空間で行われている“もうひとつのライブ”に参加している感覚は存分に味わえるのではないかと感じている。
ここまでくるとさらなる欲求も出てくるものであり、例えばもっとアイドルに近寄ったステージ上での視点で鑑賞したいとか、アイドルの立ち位置やアイドルそのものの入れ替え、2種類ある衣装の着せ替えといったものから、デレステで実装された新衣装の「アクロス・ザ・スターズ」を着た姿が見たいとか、プロデューサーのことを「せんせぇ」と呼ぶ元気いっぱいなアイドルの龍崎薫がステージに立つ姿を見たいとか、L.M.B.G(リトルマーチングバンドガールズ)の5人が歌い踊る「ハイファイ☆デイズ」が見たいといったことなど、個人的な願望も含めてさまざまあると思われるが、いくつか留意しておきたいところがある。
まず、ライブ中に登場するアイドルの入れ替えや衣装を切り替える機能はなく固定されている。そして公開されているPVやスクリーンショットにはステージ上からアイドルたちに近寄った視点で映し出されているものもあるが、本作ではあくまで客席からの視点のみ。ステージはアイドルたちが立つべき場所であり、ライブを体験することを主眼においているためとしている。
今回は1曲のみの体験に限られていたため見た範囲では確認できなかったが、個人的に分かっている範囲で見てみたいシーンがあるとするなら、赤城みりあが大きくジャンプする“みりあジャンプ”だろうか。躍動感のあるジャンプを間近で見てみたいものだ。
配信前日となる10月12日までに予約購入したユーザーには、予約特典としてライブ中に身につけることができる「プロデュースリストバンド」の特別デザインアイテムが付与される。
11月30日までに購入したユーザーには、早期購入特典として特製PS4用テーマが付与される。キービジュアルをしらったデザインとなっているほかに、BGMには「Yes! Party Time!!(Game Version)」が流れるのがポイント。期間中に購入するとすぐにダウンロード可能となるため、本作の配信前にいち早く新曲を耳にすることができる機会にもなっているという。
※画面は開発中のもの。
※本製品はアイドルライブ鑑賞コンテンツ。
※本製品のダウンロードにはインターネットへの接続が必要。また、Sony Entertainment Networkのアカウントが必要となっている。
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. 協力:舞浜アンフィシアター
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