シンガポールの一部地区で現地時間8月25日から、自動運転タクシーが利用できるようになった。プロジェクトを手がけるのは、米国を拠点とする新興企業nuTonomyだ。
Renaultの「ZOE」と三菱自動車の「i-Miev」を使ったタクシーは、招待制アプリを使って呼び出す。乗客に安心感を持ってもらえるようにするためか、各車両にはnuTonomyのエンジニア1名が同乗する。運行がスムーズであることを確認し、必要があれば手動運転に切り替えることが狙いだ。
今回は限定的な試験走行である。この自動運転タクシーは無料で利用でき、シンガポールの商業地区One Northに限定して運行される。
5月に1600万ドルの資金を調達したnuTonomyは、自動運転分野でUberにわずかに先行した形だ。Uberは8月中にピッツバーグの中心街で自動運転車の試験走行を開始したい考えだという。Uberは、2016年末までに、完全自動運転のVolvo車を中心に据えた運行サービスをピッツバーグで展開する意向だ。
nuTonomyの最高経営責任者(CEO)で共同設立者のKarl Iagnemma氏は、「今回のテストは、現実的な環境の中で乗客からのフィードバックを収集する絶好の機会である」と述べた。「nuTonomyが2018年の自動運転サービスの本格展開に向けて取り組む中、今回のフィードバックは当社にとって、またとない強みになるだろう」(Iagnemma氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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