「Android」スマートフォンをノートPCに変身させる99ドルのキットの開発プロジェクトが、Kickstarterで300万ドル近くの資金を調達した。
1万6000人以上の支援者がAndromiumの「Superbook」の開発資金を提供した。Superbookは11インチのノートPCで、HDディスプレイと10時間持続するバッテリを搭載し、USB接続されたAndroidスマートフォンによって機能する。
Andromiumは米国時間8月20日にKickstarterのキャンペーンを終了。1万6732人の支援者から295万ドルの資金を調達することに成功し、Kickstarterで特に大きな資金を集めたコンピュータハードウェアプロジェクトの1つとなった。
Superbookはトラックパッドとキーボード、11.6インチのHDディスプレイ、10時間持続するバッテリのほか、「Type C USB」ポートとMicro USBポートも備える。プロセッシングとストレージは、接続されたAndroidスマートフォンが担うので、通常ならノートPCのコストを押し上げるコンポーネントの多くが、Superbookには不要だ。
Superbookを動かすのに必要なのは、「Andromium OS」アプリがインストールされたAndroidスマートフォンだけだ。そのスマートフォンをUSB経由でSuperbookのシェルに接続する。2つのデバイスが接続されると、スマートフォンがSuperbookを駆動し、エミュレートされた「Windows」デスクトップユーザーインターフェース上で複数のアプリを同時に使用することが可能になる。
Kickstarterキャンペーンの期間中、Superbookがいくつかのストレッチゴールに到達したことで、Andromiumはより大容量のバッテリとバックライトキー、1080pディスプレイの追加オプションを含む最終製品の開発に取り組めるようになった。さらに、出荷される各デバイスには、カーボンファイバースキンが施される。
SuperbookはAndroidスマートフォン以外のいくつかのデバイスと連携可能で、「Raspberry Pi」との接続もサポートされている。別の用途として、Microsoftの「Surface」や「Mac」、スティックPCのセカンドディスプレイとしても機能する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」