「Down For Everyone Or Just Me」は、対象となるサイトがダウンしているか否かをチェックできるサービスだ。手持ちのPCなどで目的のサイトが表示できない場合に、自分だけが見られないのか、それともサーバが落ちていて別の環境からもアクセスできないのかを確認できるので、原因の切り分けに役立つ。
使い方は、ドメイン名もしくはIPアドレスを入力して「or just me?」をクリックするだけ。サーバが落ちている場合は「It's not just you!」、サーバは生きており別の原因があると考えられる場合は「It's just you.」と表示される。行っているのは単純にpingを打ってその結果を返しているだけだが、自分以外の環境からチェックすることにより、自分が行った結果と合わせて、サーバの死活監視ができるというわけだ。
チェック結果は「http://downforeveryoneorjustme.com/ドメイン名もしくはIPアドレス」という固定URLが発行されるので、繰り返しチェックする可能性のあるドメイン名やIPアドレスはブックマークしておくことですばやく呼び出せるようになる。シンプルさを優先したサービスであるためか、これ以外に付加機能はまったくなく、ドメインについての基本情報を表示したり、スクリーンショットを取得するなどの機能もない。
コンセプトが類似したサービスとしては、以前紹介した「ダウンディテクター」があるが、こちらは口コミをベースとした、言うなれば人力での死活監視だったのに対し、Down For Everyone Or Just Meは実際にサーバの反応をチェックしている点が異なる。ダウンディテクターはその性質上、日本国内に多くのユーザーを抱えるサービスでないと判定が難しかったのに対して、本サービスはそうした制約もない。
一方、対象となるサイトまでの具体的なアクセス経路は明らかにされておらず、国や地域ごとにファイアウォールが存在する場合など、不正確な結果が出る可能性は少なからずある。手軽に使えることが特徴の本サービスだが、肝となるのは自分以外のセカンドオピニオンによるチェックが手軽に行えることであり、100%の信頼が置けるわけではないことは、利用にあたって認識しておく必要がありそうだ。
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