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経産省が優れたIoTプロジェクトを選定・支援--「IoTで保育支援」がグランプリ受賞 - (page 2)

山川晶之 (編集部)2016年08月03日 13時30分
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 準グランプリには、フェニックスソリューションの「世界初!金属の裏側からでも読み取り可能なRFID」が選ばれた。これまで金属越しでは不可能だったRFIDタグの読み取りを、汎用のRFIDリーダーでも可能にした特殊金属製のRFIDタグ。今まで自動化が進まなかった、金属製資材を多用する製造業や建設業などの物流、インフラ施設でもRFIDタグによる業務効率化が期待できる。この技術は世界初のもので、オープンプラットフォームで展開予定。短期で世界市場を席巻したいとしている。

通常では読み取れない金属越しでも読み取りを実現する特殊金属製のRFIDタグ
通常では読み取れない金属越しでも読み取りを実現する特殊金属製のRFIDタグ

 同じく準グランプリには、ゼンリンの「ドローンの都市内安全飛行の実現に向けた空の3次元地図情報の実証プロジェクト」が選出された。これは、推奨飛行ルートや障害物などを含んだ「空の3次元地図」の作成、ドローンのプローブ情報(位置や速度といった飛行情報)の収集・解析によるルート離脱のリアルタイム把握など、有人地帯でのドローンの自動飛行を可能にする技術。最終目標である「都市部等の有人地帯での目視外飛行」を目指し、ドローンの基盤となる「誘導」「制御」「管制分野」での世界標準を狙う。

3次元地図情報やドローンのプローブ情報をもとにした、自動飛行システムの実現を目指す
3次元地図情報やドローンのプローブ情報をもとにした、自動飛行システムの実現を目指す

 審査員特別賞には、エクスメディオの「画像及び問診データによる眼科疾患識別技術」が選ばれた。画像や問診データから、眼科疾患の自動識別と診断支援を可能にするAIを開発。スマートフォンアプリ「メミルちゃん」に実装することで、離島・僻地・被災地といった非眼科医が眼科診断しなければならないシーンにおいての、誤診発生率を抑える。同社はすでに皮膚科疾患向けの自動識別AIを開発中で、この技術の眼科疾患への適用を目指している。

スマートフォンで目の疾患を識別するAI技術
スマートフォンで目の疾患を識別するAI技術

表彰されたプロジェクトに「ここからがスタート」とエール

 経済産業大臣政務官の星野剛士氏は、「2016年2月に藤沢市で自動運転車が公道を走った。1カ月、2カ月前の非常識が今日の常識になることを肌で感じた」とした上で、「政府も重い腰を上げるのに1年も2年もかかっているようでは、急激な変化についていけない。IoT推進ラボは、官民一体となりスピード感をもって変革に取り組むよう全力で進める」と述べた。

 また、IoT推進ラボ座長で経営共創基盤代表取締役CEOの冨山和彦氏は、「第1回と比較して、質・量ともにレベルが上がっている」としつつも、「こうしたスタートアップアクセラレーターのグランプリを取った企業があとで大成することは意外と少ない。油断せず、ここからがスタートだと思って欲しい」と受賞企業にエールを送った。

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