これは、任天堂が1980年代末に革命的な「ゲームボーイ」を英語圏で売り込んでいた時の宣伝文句だが、同社が2016年中にまったく新しいゲーム機を発表する時のコピーも、同じものになるかもしれない。
というのも、Eurogamer.netの新たな報道によると、開発が進められている「NX」は、ケーブルでテレビに接続したままの据え置き型ゲーム機ではなく、独自の画面を備えた携帯型ゲームシステムになるからだ。
複数の匿名情報筋の話に基づく同記事によると、NXはオプションでドッキングステーションにスロットを挿し込んで大画面のテレビに接続できるが、主要な処理能力は携帯型ゲームシステムの内部に収められるという。これにより、ゲームボーイや「ニンテンドーDS」のように持ち運べるというわけだ。
さらに、Eurogamerの情報筋によると、この携帯型ゲーム機のコントローラは取り外し可能なので、ポータブルテレビのようにNXの画面をテーブルの上に置いたり、離れた場所からプレイしたりすることもできるという。記事によると、NXはまた、任天堂の現行の携帯型ゲーム機と同様、光学ディスクではなくカートリッジを使用するという。
任天堂の以前の「Wii U」も独自の画面を備えたゲームパッドが用意されていたが、あまり遠くへは持ち運べなかった(わずか8m以内に限られていた)。ゲーム機本体から無線接続を介して、高精細のグラフィックスを常時伝送するには、この範囲内に収める必要があったからだ。
米CNETが任天堂にコメントを求めたところ、現時点で回答は得られていない。ただし同社は以前、ある種のハイブリッド型ゲームシステムについて示唆したことがある。2013年、任天堂は携帯ゲーム機とホームコンソールゲーム機の部門を統合したほか、当時同社の社長を務めていた故・岩田聡氏は投資家らに対し、携帯機と据え置き機は将来、「兄弟のような存在」になると話していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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