Avastは、AVGを13億ドルで買収する計画を発表した。これにより、両社のウイルス対策ソフトウェアが統合されることになる。
チェコ共和国のプラハを拠点とするAvastは現地時間7月7日、AVGを13億ドルで買収することで合意に達したことを明らかにした。買収は、手元現金と借り入れによる資金調達を通じて、全額現金で行われる予定だ。
Avastは、現在のAVG株価に30%超のプレミアムを上乗せした1株あたり25ドルをAVG株主に提示することを予定している。
Avastは声明で、今回の買収により、同社が4億超のエンドポイントからなる統合されたネットワークを手にすることになり、そのうちの1億6000万はモバイルが占めていると述べた。同社によると、これらエンドポイントは、「事実上のセンサとして機能するとともに、マルウェア関連の情報を提供することで新たな脅威の出現を迅速に検知し、無効化するのに役立つ」という。
こうしたデータを活用することで、Avastは自社のセキュリティおよびプライバシー保護製品を強化することが可能になる。特に関心がある分野は、モノのインターネット(IoT)端末向けのセキュリティなどの新興市場だとしている。
今回の買収は、Avastの経営陣および監査役会による承認を受けている。AVGの取締役会はAVGの株主に対し、提案に応じるよう助言した。
買収は、当局による審査の結果次第で、2016年9月15日から10月15日までの間に終了する見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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