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Adobe Creative Cloud大規模アップデート、画像内のフォント検索や顔認識で強力レタッチなど

山川晶之 (編集部)2016年06月22日 13時31分
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 アドビシステムズは6月22日、クリエーター向けプロダクト「Adobe Creative Cloud」のアップデートを発表した。

 今回のアップデートは、デザイン製品「Photoshop CC」「Illustrator CC」 「InDesign CC」や、ビデオ製品「Premiere Pro CC」、ウェブ製品「Dreamweaver CC」「Adobe XD」「Animate CC」、ストックフォト製品「Adobe Stock」など多岐に及ぶ。ただし、バージョン名は「2016」ではなく「2015」のアップデートになる。

 アドビは、2015年のアップデートで「Crearive Sync」テクノロジを強化。画像、フォント、カラーパレット、スタイルガイドラインなどのアセットを「Creative Cloud Liberaries」に保存でき、複数人のチームによるチーム作業においても、最新のアセットに簡単にアクセスできるようになった。今回のアップデートでは、Creative Cloud Liberariesを強化。Adobe Stockを直接検索できるほか、さまざまなアセットを横断的に検索できるようになった。

「Adobe Creative Cloud」アップデートの概要
「Adobe Creative Cloud」アップデートの概要

画像内のフォントから似たものを探す「マッチフォント」など、デザイナー向けアップデート

 デザイン製品では、Photoshop CCに「マッチフォント」機能を追加した。画像内のフォントから類似したものを検索でき、インターネット、PC内のフォントセット、Adobeのフォントサービス「TypeKit」の中から候補を提示する。フォントメニューにも類似フォントを表示するボタンが設置され、似た書体を検索できる。

 Illustrator CCでは、素材の書き出し機能を強化。アセット単位、アートボード単位での書き出しが可能となった。すでにPhotoshop CCで導入済みだが、ウェブサイトやモバイルアプリなど、画面設計用のアセットの書き出しにも対応。プリセットでiOS/Androidそれぞれの画面スケールが選択でき、SVG形式での一括書き出しも可能だ。また、InDesign CCではインターフェースの配色を、白から黒基調に変更したほか、MacでのGPUパフォーマンスを向上させた。

  • 「Illustrator CC」では、アセットとアートボード単位での書き出しに対応

  • 「InDesign CC」では、目に優しい黒ベースのインターフェースに変更した

  • 画像内のフォントから、似たフォントを探す「マッチフォント」

 デザイン向けモバイルアプリもアップデートされた。スマートフォンのカメラから得られた情報をもとに、さまざまなクリエイティブアセットを作る「Capture CC」では、パターン作成機能を追加。また、シェイプ内の不要なオブジェクトを削除したり、パスが切れる消しゴムツールが実装された。

 また、「Illustrator Draw」「Photoshop Sketch」がマルチレイヤーに対応。ドロー部分と写真部分のレイヤーが分けられるようになった。ブラシも無限に利用できる。また、日本初のフィーチャーとして、アプリで作成した画像を直接LINEに送信するボタンが実装された。そのほか、iPadでカンプが作成できる「Comp CC」は、ピクセル以外にセンチメートル、ミリメートルでのキャンバス作成に対応した。これにより、判型調整なしにPhotoshopやIllustratorに作業を移行できるようになった。

  • ウェブサイトUI向けに画面設計用のアセット書き出しに対応

  • モバイルアプリもアップデート

  • 「Capture CC」では、画像からパターンを生成してブラシの作成が可能

「Lightroom CC」では、顔のレタッチが簡単かつ強力に

 写真加工向けでは、Lightroom CCとPhotoshop CCがアップデート。「フィルター」機能の中のゆがみツールが進化し、顔認識技術を使用した「顔ツール」が登場した。写真内の顔を認識することで、目、鼻、口といった顔のパーツを修正でき、目の感覚やつり具合、口角なども簡単にレタッチできるようになった。また、写真のパースを補正する「ガイド付きUpright」を実装しており、建築写真などのアオリを修正して、縦線を全て垂直に加工できる。

 そのほか、写真の傾きを補正する際に「コンテンツに応じる」が利用できるようになった。これまでは画像の一部を切り抜く必要があり、画角が狭くなる問題があった。新機能では、画角を可能な限り変更せずに傾きを変えられるよう、欠損する部分を周囲から予測して画像を生成できるようになった。

  • 建築写真などパースの修正が簡単に

  • 「Adobe Magic」として、傾き補正で必ず生じていた画角の問題を解消。写真内の白い箇所の画像を自動で生成し、画角変化なしに傾きを修正できるようになった。

  • 「Photoshop CC」「Lightroom CC」では、顔認識を使用した強力なレタッチ機能を搭載した

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