米連邦通信委員会(FCC)委員長のTom Wheeler氏は米国時間6月20日、第5世代(5G)の携帯電話ネットワークに利用される超高周波の無線周波数帯の特定と開放について、7月に投票を実施する案を発表した。なおFCCは、4G LTEの開発時と同様に、業界のイノベーターによる5G技術の定義と開発については干渉しない、とWheeler氏は述べている。
「イノベーターの自由に任せたほうが、委員会や規制当局に未来を規定する役割を期待するよりはるかに望ましい。その代わりに、われわれは十分な周波数帯を提供し、それらの周波数帯や使用事例に最適な技術標準の策定は民間主導のプロセスに託す」(Wheeler氏)
今回の発表は、次世代の無線ネットワーク実現への道を開くものだ。5Gネットワークは、大幅な高速化とユビキタス通信を約束し、われわれの生活を大幅に変える可能性がある。
FCCによる周波数帯の追加開放案は、こうしたサービスを実現するのに必要な電波を無線通信事業者が確保できるようにする長いプロセスの第一歩となる。ポリシーの策定には干渉しないというWheeler氏の方針は、事業者にとっては歓迎すべき兆候であり、米政府が技術の進歩を妨げないことを示すものだ。
Wheeler氏は、今回の提案を23日からFCC委員に回覧すると述べている。同案が投票で可決されれば、米国は5Gサービスに利用できる高周波数帯の特定に着手する最初の国となり、無線通信におけるリーダーシップを維持できる、と同氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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