男性アイドル演じるキャスト陣が歌うアイマス世界--「SideM」イベントを初めて見た話 - (page 2)

 ミニコーナー「出張版!理由あってハードル!」という挑戦企画では、メンバーのひとりをお姫様だっこして、抱っこされた方がスイーツの食レポを行うという謎(?)の「抱っこスイーツレポート」が行われた。

  • 小林さんを抱えようとするも、うまくバランスが取れなかったり顔が見えにくくなってしまって大苦戦

 Cafe Paradeは狩野さんと古川さんが食レポ担当の小林さんを持ち上げるのだが、意外と苦戦。両側から抱えたことによって小林さんの顔がプロデューサーさんから見えなくなってしまい、ベストポジションを探るために右往左往。そんな状況を横目に、食べさせてあげる役割の児玉さんは、ケーキが好きでたまらないという卯月をほうふつとさせるようにスイーツをつまみぐいをし、さらにそれを隠そうとする天崎さんといった、ここでもフリーダムな光景が繰り広げられていた。

  • 神速一魂は益山さんの豪腕と、深町さんの反応のギャップに大盛り上がり

 一方の神速一魂は、益山さんが龍の刺しゅうをあしらった上着を脱ぐと、鍛えられた肉体の持ち主であることがシャツの上からもわかり、これだけでも場内がわき上がるほど。そして深町さんをひとりで持ち上げる豪腕ぷりを見せつけた。持ち上げられたほうの深町さんは、さすがにお姫様抱っこをされるのは初めての経験のようで「不思議な気分になる」と一言。普段の深町さんとのギャップも垣間見え、大いに盛り上がった。

  • 「オレたちの最強伝説~一世一代、破羅駄威棲!~」

 トークコーナーのあとは、もう一曲ずつイメージソングを披露。神速一魂の「オレたちの最強伝説~一世一代、破羅駄威棲!~」は、往年かつ王道のロックンロール楽曲。歌に入る前から2人があおりにあおりまくって熱量を高め、曲中では「オラオラ!」のコールが飛び交い、お互いの拳を突きあわせる場面もあるなど、最初から最後まで「カッコイイ」といえるステージを作り上げていた。

  • 「A La Carte FREEDOM♪」

 Cafe Paradeは「A La Carte FREEDOM♪」を披露。個性派ぞろいのユニットだからこそ伝えられる“ありのままでいい”というメッセージを込めたミュージカル風楽曲で、それぞれが演じるアイドルの思いをセリフと歌にのせて語りつつ、終盤には5人が大切な仲間であることを表現するように肩を組んで歌い上げるシーンも。そんな姿に魅了されたのか、歌い終わったあとには大きな歓声と拍手が巻き起こっていた。

  • 「DRIVE A LIVE」

 さらに、ST@RTING LINEシリーズの共通曲である「DRIVE A LIVE」を、内田さんも加わり8人全員で熱唱。歌い終わったあとには興奮冷めやらぬという感じで、キャスト陣も口々に「楽しかった」を連発。最後のあいさつではそれぞれが感謝の言葉を語るなかで、小林さんからイベントの前日の夜に突然の呼びかけにもかかわらず練習のために5人が集まったことや、その場でもそれぞれが好きなことをしていたというエピソードを明かした。その上で、自分らしく生きるというスタンスを貫くCafe Paradeに選ばれた人たちだと実感し、その中に加われたことが幸せだと語っていた。また内田さんはからは、DRAMATIC STARSとして最初の発売記念イベントのステージに立った1年前を振り返りつつ、またプロデューサーさんの前でライブやパフォーマンスができることが幸せとも語っていた。

  • 今回は特に毛色の違う2つのユニットだったが、こういった組み合わせでステージができるのもSideMの魅力とも語っていた

 率直に感想をいうと圧巻の一言だった。2つのユニットは「力強さ」と「華やか」に象徴されると思うが、声の圧力やダンスの切れの良さ、拳を突き上げたときや衣装を翻したときのかっこよさなど、同じ言葉でも男性と女性とでは異なるもの。あまり予備知識がない筆者から見てみてもすごいと感じさせるものであったがゆえ、アイドルに愛着のアルプロデューサーさんたちから見た衝撃は相当なもので、この日各ユニットが披露した4曲の終わりに決まってどよめいていたことが、それを裏付けているように思う。

  • トーク中にひとりふたりと集まっていき、最後には全員が集まり記念写真風にポーズ

 筆者が印象的だったのは、古川さんから醸し出される存在感。自由に振る舞うCafe Paradeは、メンバーが絶妙なバランスでまとまっているという印象を持ったのだが、トークで要所要所でまとめに入る姿や、ステージでは圧力とはまた別のベクトルを持つ“通る声の強さ”でうたうところ、そしてキレのあるダンスなど、不思議と見入ってしまう魅力を感じたところだ。

  冒頭では「見慣れない光景」と表現したが、物販で販売していたTシャツやタオルを身につけ、サイリウムを手にコールや声援を送る姿。キャスト陣が全力のパフォーマンスで魅了しつつ、プロデューサーさんから力をもらったとしてさらなる飛躍を誓う姿。これらは男女の違いはあれど、これまで見てきたアイマス関連イベントとそう変わるものではなく、距離感の近い会場やユニットとしては初めてステージに立つ初々しさ、そんな晴れ舞台が見たいというプロデューサーさんたちの熱量の高さ、飛躍の予感を感じさせるところは、アイマスの初期の頃をほうふつとさせるようにも思えた次第だ。

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