超小型コンピュータ「Raspberry Pi」は見かけによらず高機能で、汎用入出力端子GPIOからI2S形式のデジタル音声信号が出力可能だ。これに目をつけた人が、Raspberry Pi用の真空管アンプ「503HTA」を開発し、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」でキャンペーンを開始したところ、多くの資金が寄せられている。
503HTAは、Raspberry Piの40ピンGPIOポートに接続して使う、真空管による増幅とクラスA出力の半導体(ソリッドステート)アンプを組み合わせたハイブリッドアンプ。3.5mmミニジャックを備え、インピーダンスが32オームから300オームのヘッドホンなどが接続可能。「まろやかな真空管サウンド」が楽しめるという。
最高フレームレート192kHzの24ビットDAコンバータ「PCM5102A」でアナログ化された音声信号は、「12AU7(ECC82)」または「6922/6DJ8(ECC88)」という形式の真空管で増幅される。そして、これが半導体アンプを通して出力される。
出力のインピーダンスとゲインは、ヘッドホンに合わせて調整可能。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間6月7日まで。記事執筆時点(日本時間5月13日12時)でキャンペーン期間は24日残っているが、すでに目標金額2万ドルの約4倍に相当する8万ドル強の資金を集めている。
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