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ドコモ、新社長に吉澤和弘氏が就任--加藤氏は相談役に

藤井涼 (編集部)2016年05月13日 14時56分
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 NTTドコモは5月13日、同社の副社長を務める吉澤和弘氏が、社長に昇格することを発表した。約4年間、社長を務めた加藤薫氏は、相談役に就任する予定。6月16日の定時株主総会および取締役会において正式に決定する。

 吉澤氏は、1955年6月21日生まれで現在60歳。1979年に日本電信電話公社(NTT)に入社し、1992年にNTTドコモの前身となるNTT移動通信網に移った。2013年にはNTTドコモ・ベンチャーズの代表取締役社長も兼務し、2014年にNTTドコモの副社長に就任した。性格については「実直誠実で、青年を思わせるくらい若々しい。スポーツマンでもある」(加藤氏)という。

現社長の加藤薫氏(左)と新社長の吉澤和弘氏(右)
現社長の加藤薫氏(左)と新社長の吉澤和弘氏(右)

「ショルダーフォン」の普及に二人三脚で貢献

 加藤氏は、社長を務めた4年間について「スマートフォンが伸長し、競争市場が変化していく中で、通信事業者としての『使命』と新たなビジネスへの『夢』に挑戦した4年間だった」と振り返り、その中で開始した、(1)iPhoneの販売、(2)新料金プラン、(3)ドコモ光が、収益の大きな柱になったと話す。その一方で、インド事業の撤退や、スマホ向け放送局「NOTTV」の撤退など、いくつかの失敗も経験したと話した。

 また、新社長の吉澤氏については、「かなり古くからのつきあい。携帯電話の黎明期にショルダーフォンを世の中に出すときに、私が課長で彼が係長で二人三脚でいろいろ頑張った思い出がある。吉澤副社長は、NTTから分社した当初からドコモに在籍していて、これまでに経営企画、ネットワーク、法人営業、人事など、幅広い分野の責任者を歴任している。もちろん経験豊富で、社内で右に出るものはいない」と太鼓判を押した。

加藤氏は「経験豊富で社内で右に出るものはいない」と吉澤氏を評価
加藤氏は「経験豊富で社内で右に出るものはいない」と吉澤氏を評価

新社長の吉澤氏、座右の銘は「失意泰然、得意淡然」

 加藤氏からバトンを受け取った吉澤氏は、新たに3つの柱を作っていきたいと話す。1つ目が、「サービスの創造と進化」だ。ドコモのもつ技術や研究開発力を生かしたイノベーションや、多種多様なデータを活用したサービス開発に、スピード感をもって取り組みたいとした。

 2つ目は「+dの促進」。パートナーとの“協創”によって顧客に新たな価値を提供するとしている。具体的には、ドコモの強みである、技術やデバイス、モジュール、サービスプラットフォームを活用して、IoTやAI(人工知能)などの先端分野に貢献することで、「2020年にはいたるところでドコモの技術が活用されている世界を実現したい」(吉澤氏)とした。

新社長の吉澤氏は新たな3つの柱を掲げた
新社長の吉澤氏は新たな3つの柱を掲げた

 そして3つ目は、あらゆる領域の基盤強化。高速通信サービスである「PREMIUM 4G」や、さらに高速な5Gを促進するほか、コストの構造改革も継続的に実施。また顧客基盤の拡大や満足度の向上にも引き続き注力していきたいと意気込みを語った。

 「今後、モバイル業界はさらに厳しい競争になる。そこに対応するために、ドコモの基地局のアンテナのように、社員1人1人が“高感度”でなければいけないと考えている。また、会社がどんな状況でも慌てず、騒がず、本質を見失わず、どっしりと構えていたい。失意泰然(しついたいぜん)、得意淡然(とくいたんぜん)という座右の銘を心掛けながら事業を運営していきたい」(吉澤氏)。

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