dTVのオリジナルドラマ作りに学ぶコラボ力、企画力、継続力 - (page 3)

先入観をなくすために必要なのは"継続力”だった

 映画連動から完全オリジナル、舞台の映像化まで、dTVが手掛けてきたオリジナルドラマは多岐に渡る。バラエティ感もさることながら、驚くのは常にオリジナルドラマを生み出す継続力だ。

 「見放題の作品も数をそろえているが、dTVだけで見られる作品はごくわずか。"ここでしか見られない特別感”を出すのがオリジナルドラマの役割なので、継続的にクオリティの高い作品を提供することが大事」とスケジュール感も大事にしている。

 どんな作品であっても重視しているのは作品のクオリティ。「BeeTVを開始した当初、配信ドラマというと内容に期待してもらえないことも多かった。その先入観を払拭するために取り組んできたのが、継続的にオリジナルドラマを提供していくこと。作品を積み重ねることで、納得して見ていただける環境が整った」と現状を分析する。

 dTVが、コラボ力、企画力、持続力を持って取り組んできたオリジナルドラマだが、2015年には「Netflix」「プライム・ビデオ」など海外勢の日本市場参入や、日本テレビ放送網傘下となった「Hulu」によるテレビ連動作品の投入など、新規参入が相次いだ。森下氏は「どのオリジナル作品も非常に面白く、クオリティが高い。さまざまな映像配信サービスのオリジナル作品が出そろうことで、視聴者から注目も集まり、いいきっかけになると思う。私たちにとってもいい刺激になっている。ただ同じ土俵で戦うよりも、さらにdTVならではの独自性を出せるかを引き続きの課題にしていきたい」と、今後の姿を見据えた。

dTV森下氏
「他社サービスの参入はいい刺激になっている」

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