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日差しや気温に合わせて羽を自動調整するブラインド「FlipFlic」--省エネや防犯に

 寒い冬でも、晴れていれば窓から日差しを取り込んで部屋を暖められる。初夏なら、日光を遮って部屋に風だけ通せば暑くなく快適だろう。こうした調整には、カーテンよりもブラインドが適している。

 そんな優れもののブラインドをさらに便利にするスマートデバイスが、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中の「FlipFlic」だ。ブラインドに後付けすると、日差しや気温などに応じて羽の向きを自動的に調整してくれる。

磁石で簡単に後付け可能(出典:Kickstarter)
磁石で簡単に後付け可能(出典:Kickstarter)

 FlipFlicは、ブラインドの羽の向きを遠隔操作で変えたり、条件やスケジュールに合わせて自動調整したりできる。動作に必要なバッテリはmicro USBで充電するが、付属の太陽電池パネルからも充電するため、バッテリの存在を意識することは少ないだろう。

窓に取り付けるので太陽電池が役立つ(出典:Kickstarter)
窓に取り付けるので太陽電池が役立つ(出典:Kickstarter)

 動作の設定や各種制御には、スマートフォンのアプリを使う。動作モードは、日差しの強さと温度によって角度を自動調整するオートモード、時刻に従って調整するスケジュールモード、アプリで手動調整するマニュアルモードの3種類。オートモードとスケジュールモードは混在させられる。マニュアルモードの指定は、両モードより優先される。

 日差しに合わせて角度を変えれば、冷暖房の効率を高めて省エネにつなげられる。また、外出時でもブラインドが動くため、在宅しているようで防犯効果も期待できる。

 複数のFlipFlicをグループ化すると、リビングのブラインドをまとめて開き、ダイニングのブラインドをまとめて閉じる、といった操作もできる。Appleの「HomeKit」、Philipsの「Hue」、Quirkyの「Wink」、Samsungの「SmartThings」などのスマートホームシステムとも連携する。

 軸の回転で羽の向きを調整するタイプのブラインドであれば、FlipFlicは羽が水平に取り付けられているものにでも、垂直に取り付けられているものにでも装着可能。チェーンやひもで羽の向きと下ろし方を同時調整するブラインドには対応していないが、開発予定はあるという。

水平タイプと垂直タイプの両方に対応(出典:Kickstarter)
水平タイプと垂直タイプの両方に対応(出典:Kickstarter)

 Kickstarterでの支援受付期間は日本時間5月14日まで。目標金額の5万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間4月7日14時)で約4万6000ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと36日ある。

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