UXENT(アクセント)は、スマートフォンで撮影した動画や写真をリアルなカードとしてプレゼントできるインスタントムービーカードサービス「moovin(ムービン)」を開始した。
合わせて、moovinを利用するための紙のグリーティングカード「moovin カード」を、東急ハンズやロフトなどの実店舗やmoovinの公式ウェブサイトにて販売中だ。価格は450円(税別)。
具体的には、moovinカードを購入すると、専用アプリ「moovin アプリ」を利用して、スマートフォンで撮影・編集した動画をカードの中面に印字されたQRコードに紐づけられる。moovinカードを受け取った相手は、スマホでQRコードをスキャン、もしくはカードに記載されたURLにアクセスし、簡単に動画を視聴できるしくみだ。通常のブラウザで視聴でき、専用のアプリは不要。
なお、moovinアプリ以外で撮影した動画や写真もアプリにインポートし、自作の音楽やお気に入りの楽曲を付けて編集可能だ。最長4分30秒のムービーを作成できる。
moovin カードは「Thank You」「Happy Birthday」など全8種類のデザインがラインアップする。カードのデザインは、ラフォーレ原宿の広告やCMなどを手がけるアートディレクターの古平正義氏とポテトチップ「カルビーポテリッチ」などのパッケージデザインを手がける内田喜基氏が担当する。
ムービーのデザインは、カードと連動したフレームやオープニングムービーを利用でき、カードと統一感のあるムービーを簡単に作成できるようになっている。
あらかじめカードを購入しておき、パーティで撮影した動画をそのままカードとしてプレゼントしたり、ウェディングの席札・ゲストカードに添えるメッセージをmoovinにして動画をプレゼントしたりできる。実際に結婚式のゲストカードとして配布して実証実験をしたところ、平均10回以上の訪問回数があったという。
SNSの普及を受けてさまざまな人とつながっていく中で、名刺交換をしただけの人も幼なじみも、タイムラインにはフラットに混在する。誕生日のメッセージを送りたくても、第三者の目もあって軽く「お誕生日おめでとう」ぐらいしか言えなくなっているのではないかとUXENT 代表取締役社長兼CEOの永冨泰高氏は説明する。
moovinを思いついたのは、「FacebookやLINEなどいろいろなSNSがあるが、10年以上続いているものは少ない。また久しぶりに見るとタイムラインを追えなくなることもあり、SNSに依存せず思い出を残せるしくみはないか、と考えたのがきっかけ」と語った。
今後は、カードの製造や販売を軸に、法人向けにも展開する方針だ。ブランドショップと連動してオリジナルのカードを販売したり、飲食店や美容室などのスモールビジネス向けにもメッセージムービー付きDMポストカードを提供したいとしている。
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