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"抱きしめる"だけで相手にスタンプ送れるぬいぐるみ端末「Comi Kuma」--au未来研究所

山川晶之 (編集部)2016年03月30日 08時57分
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 KDDIは3月29日、抱きしめるだけで想いが伝わるぬいぐるみ型コミュニケーションデバイスのコンセプトモデル「Comi Kuma」を開発したと発表した。一般販売は今のところ未定。

ぬいぐるみ型コミュニケーションデバイス「Comi Kuma」
ぬいぐるみ型コミュニケーションデバイス「Comi Kuma」

 Comi Kumaは、スマートフォンの次となる発明をする「au未来研究所」において開発されたコンセプトモデルで、同研究所の取り組みの第2弾となる。キーボードやボタンを必要とせず、ぬいぐるみの頭をなでる、腕を上げる、手を握る、抱きしめるなどの動作を検知。それにマッチした11種類のスタンプを送信することができる。触る以外にも、うつぶせにすると「疲れた」、あおむけにすると「おやすみ」など、相手に状態を知らせることもできる。

  • ぬいぐるみ本体には、タッチセンサーやキスを検知する二酸化炭素検知センサーなど12個のセンサーが内蔵されている

  • ぬいぐるみを抱きしめると、それを表すスタンプが送信される

  • スタンプの種類は全部で11種類

 ぬいぐるみにはBluetooth通信モジュールと12個のセンサが内蔵されており、ぬいぐるみの動きにあったスタンプが自動で送信される。受信したスタンプは、胸のリボン部分に内蔵されたディスプレイに表示される。これにより、スマートフォンを使い慣れていない高齢者や子どもでも、簡単にスタンプを送りあうことができる。なお、ぬいぐるみの開発にあたってはユカイ工学が参加している。


 KDDI宣伝部担当部長の塚本陽一氏は、Comi Kumaを開発した理由として「IoT時代にウェアラブルなコミュニケーションツールを提供したいという想いがあったが、単に商品を出しても差別化できない。高齢者と障碍者に向けたIoT製品の市場はまだ未開拓で、ここにKDDIとして商品やサービスを提供する価値がある」と述べた。また、「心と心をつなぐハートフルなデバイスはまだまだ日本にはない。エモーショナルな領域でComi Kumaが役に立てるのでは」としている。

 また、au未来研究所では、Comi Kumaの開発にあたり2016年1月23日~29日の間、秋田県南秋田郡五城目町でユーザートライアルを実施した。その結果、初日は44.5回だったスタンプの交換回数が、6日目には194.5回までに増加するなどComi Kuma利用の習慣化がみられたほか、Comi Kumaをきっかけに電話など直接的なコミュニケーションも増え、祖父母と孫にとって有効なコミュニケーション手段であることが分かったとしている。

  • ターゲットユーザーの一つとして、祖父母と孫を挙げた。なお、ハッカソンチームではカップルがコミュニケーションを行うツールとして当初提案しており、そういった使い方にも対応する

  • 秋田県南秋田郡五城目町で行ったトライアルではComi Kumaを通したスタンプの交換回数が増加。Comi Kuma利用の習慣化が確認されたという

  • Comi Kumaをきっかけに電話などの直接的なコミュニケーションも増えたという

 このトライアルについて、秋田県五城目町まちづくり課課長の澤田石清樹氏は、実際に利用した高齢者から「Comi Kumaによって孫が同じ家にいると錯覚する」と、リアリティのあるコミュニケーションが行えたという声があったとした。また、遠方に住む孫については「家族の中の遊び相手として接してもらった。最終日にはぬいぐるみが愛おしくなったようで、なかなか返してくれなかった」と、いろいろな家族に使用してもらい、いずれも好評だったことを明かした。

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