深夜に家族や友達と映画や音楽で一緒に盛り上がりたいものの、大きな音を出すと周囲に迷惑をかけてしまう。そんな場合のため、テレビなどの音声を無線LAN(Wi-Fi)で飛ばせるデバイス「blipcast」を以前取り上げたが、音を聴くためのスマートフォンを各自で用意する点が面倒だった。
そこで今回は、音声を多人数へ同時にWi-Fi送信できる専用デバイス「HUB by ekko」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
HUBは、オーディオ機器に接続して音声をWi-Fiで送信するトランシーバ部の「ベースステーション」と、Wi-Fiで受信した音声をイヤホンなどで聴けるようにするレシーバ部の小さな「パック」で構成されるシステム。テレビやオーディオ機器、パソコン、スマートフォンなどの音声出力をミニステレオプラグでベースステーションへ入力し、パックに好みのイヤホンやヘッドホンを接続すると音が聴ける。
音声は複数のパックへ同時に伝わり、最大10個のパックが使える。Wi-Fi転送時にロスレス圧縮をかけているため、遅延が少なく、音質が劣化しない。
各パックで再生する音のトーンや音量は、スマートフォン用アプリで個別に調整できる。難聴を予防するため、最大音量をあらかじめ制限しておく設定も可能。パックにもボリューム用とミュート用のボタンが設けられていて、アプリを起動せず手元で変えられる。
パックにはイヤホンなどだけでなく、オーディオ機器やアンプ内蔵スピーカ(パワードスピーカ)もつなげられる。Wi-Fiは伝達距離が比較的長いので、複数の部屋のオーディオにパックを接続しておけば家中で同じ音楽を流すような使い方もできる。
ベースステーションは、ACアダプタからの電力で駆動する。パックはバッテリ式で、ベースステーションの上に置くとワイヤレス充電される。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間5月23日まで。目標金額の10万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間3月24日13時)で約3万2000ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと59日ある。
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