米司法省は米国時間3月15日、著名人の「iCloud」およびGoogleのアカウントから写真が盗まれた2014年のハッキング事件で、Ryan Collins容疑者(36)が罪を認めることに同意したと明らかにした。
「(Collins容疑者は)本日、フィッシング攻撃に関連したコンピュータハッキング事件を起こした罪で起訴された。同容疑者はこのフィッシング攻撃によって、ロサンゼルスのエンターテインメント業界に属する人々など100名以上のiCloudアカウントとGoogleアカウントに不正アクセスした」と、司法省は発表で述べた。この事件では、Jennifer Lawrenceさん、Kirsten Dunstさん、Kaley Cuocoさん、Kate Uptonさんら女優やモデルが、盗まれた写真が本物であることを認めている。
盗まれた写真は、「Reddit」や「4chan」などのウェブフォーラムに流出して広まったが、Collins容疑者は盗んだ写真を流出させた罪には問われていない。「捜査当局は、Collins容疑者が写真の流出に関わった証拠や、入手した情報を共有またはアップロードした証拠は発見していない」と司法省は発表に記している。
ペンシルバニア州ランカスターに住むCollins容疑者は2つの手法を使って女性著名人のアカウントにアクセスしていた。その1つはAppleやGoogleの担当者が作成したように見せかけたメールを送信する方法、もう1つはパスワードを推測する方法だった。同容疑者は最長5年の禁錮刑と25万ドルの罰金刑に問われているほか、被害者に賠償金の支払いを迫られる可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」