現実世界の街を舞台にした謎解き--ナムコ、スマホ活用リアルゲーム「ロケなぞ」

 ナムコは3月14日、謎解きコンテンツを中心とした「なぞとも」ブランドで展開するリアルゲーム事業の新たな取り組みとして、スマートフォンアプリを活用し、現実世界の街で物語を実体験する「ロケなぞ」のサービスを開始した。対応OSはiOS。

  • 街巡りのイメージビジュアル

 このサービスは「街巡りイベントアトラクション」と題し、スマートフォンの端末の中だけで謎解きや物語が進行するゲームアプリとは異なり、実在する場と連動して物語を進めながらミッションクリアを目指す、リアルタイプのアトラクションという位置づけのゲーム。

  • メール送信はもとより、CPSで場所を特定したり、電話着信があるなど、リアル感を演出するさまざまな機能が用意

 現実の街全体が舞台であり、物語の進行過程では「電話着信」、「メールで指令が届く」、「GPS機能でプレーヤーの場所を識別する」、「リアルな店舗におもむきツールを獲得する」「動画サイトを見る」など、日常的な行動もともなうことから、「日常の中の非日常」を実体験できるリアルゲームとうたっている。

  • 「ダブル・スパイ」シリーズは、スパイになりきって楽しむ内容

 第1弾コンテンツとして「ダブル・スパイ」シリーズを3月14日から配信。ユーザー自らスパイになりきり、ミッションクリアを目指す。無料のお試し版となる「ダブル・スパイ誕生」のほか、有料の「ダブル・スパイの覚醒」の東京編と大阪編を用意。参加費用は各480円(税込)となっている。今後は、名古屋版や広島版を予定しているほか、全国各地を舞台としたコンテンツ展開を図っていく。

  • 「ロケなぞ」のビジネススキーム

 このロケなぞではコンテンツマネジメントシステム(CMS)を導入し、謎解きのクリエイターに開放。ソフトウェア開発の知識が無くてもアプリコンテンツが作成できる仕組みとなっており、さまざまな謎解きコンテンツを量産できるほか、スピーディーに展開できるという。また、実在する場と連動するゲームという特性により、商業施設の集客施策や町おこしの活用など地域活性化の可能性も秘めており、タイアップ展開も検討していくという。

リアルゲーム事業は「将来性が高い」。常設型の店舗も拡大へ

  • ナムコ代表取締役社長の萩原仁氏(右)と、新規事業企画部ゼネラルマネージャーの浦田健一氏(左)

 同社は早い段階から謎解きコンテンツに着目し、謎解きイベントの情報を集めたポータルサイト「なぞとも」を立ち上げたほか、2014年8月には常設型の謎とき体験ポータルスタジオ「なぞともCafe新宿店」を開設し、リアルゲーム事業を展開。その後、2015年12月には大阪に「なぞともカフェ なんばパークス店」がオープンしたほか、中国や英国でもテスト運営を行っている。ナムコ代表取締役社長の萩原仁氏は「この事業に関する将来性は高い」と感触を得ていると語り、新規事業企画部ゼネラルマネージャーの浦田健一氏は、今後2016年度で国内に20店舗、3年後には50店舗以上まで拡大する計画で、海外の本格展開も視野に入れているという。

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