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iPhoneに挿してメールを暗号化する「blindeagle」--部分的にバーナム暗号を使用

 仕事にしろプライベートにしろ、メールやチャットの内容が漏れると一大事だ。最悪の場合、職を失ったり人間関係に亀裂が入ったりする。そのため、暗号などを駆使してコミュニケーションを何としても守らなければならない。

 クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で見つけたデバイス「blindeagle」は、iPhoneなどのメールやチャットを強力なバーナム暗号で暗号化するそうなので、導入を検討してはどうだろうか。

iPhoneなどのメッセージをバーナム暗号で暗号化(出典:Kickstarter)
iPhoneなどのメッセージをバーナム暗号で暗号化(出典:Kickstarter)

 blindeagleは、iPhone、iPad、Macのイヤホンジャックに挿して使う小さなデバイス。専用のチャットアプリやメールアプリと組み合わせ、やり取りされるメッセージを暗号化する。

iPhone、iPad、Macのイヤホンジャックに挿して使う(出典:Kickstarter)
iPhone、iPad、Macのイヤホンジャックに挿して使う(出典:Kickstarter)

 デバイス内部のメモリには、バーナム暗号用の暗号鍵が多数収められており、いずれかの鍵で送信メッセージを暗号化してからblindeagleのサーバへ送る。サーバは送信者の鍵でメッセージを復号し、すぐに受信者の鍵でバーナム暗号をかけて受信者へリレーする。最後に、受信者側のblindeagleシステムが対応する鍵で復号してメッセージを平文に戻す。この一連の処理において各鍵は使われると廃棄され、安全性が確保される。

メモリに暗号鍵が収めてある(出典:Kickstarter)
メモリに暗号鍵が収めてある(出典:Kickstarter)

 メール送信先がblindeagleユーザーでない場合、サーバはメッセージを復号した後に一般的な方式で暗号化して転送する。これにより、GmailやOutlookなどのメールシステムでも受信メッセージが読める。

 暗号鍵は使い捨てされるので、blindeagle内にあらかじめ用意されていた鍵を使い切ると新たなblindeagleを入手する必要がある。

 現在はiOSとOS X用のアプリしか用意されていないが、開発チームはAndroid用およびWindows用のアプリも提供したいとしている。

 Kickstarterでの支援受付期間は日本時間4月23日まで。目標金額の9万ユーロに対し、記事執筆時点(日本時間3月10日16時)で集めた資金はまだ約3000ユーロ。キャンペーン期間はあと43日ある。

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