「Amazon Echo」に搭載されている「Alexa」に同製品ラインの新製品2機種が対応する。「Amazon Tap」はAmazon Echoのポータブル版で、Alexaをどこにでも携帯することができる。「Amazon Echo Dot」は、既に家庭内に設置されているAmazon Echoを拡張することを目的とした小型デバイスである。
Amazon Tapは、Amazon Echoよりも高さが低く、バッテリ(音楽再生で9時間、スタンバイ状態で3週間持続可能)を装備しているので持ち運びが可能だ。他のベンダー各社が提供するポータブルスピーカーに似ているが、Echo機能が搭載されている点が異なる。Amazon Tapにはマイクボタンがあり、それを押して音声コマンドを入力する。
Amazon TapはWi-Fiに対応し、Bluetoothスピーカーとして使用することもできる。市場で提供されている他の多数のポータブルスピーカーに外観は似ているが、Echoが搭載されているので賢い。ステレオスピーカーはDolby対応だ。
Echo機能を使用するには、Amazon Tapをウェブに接続する必要がある。Wi-Fiが利用できなくても、スマートフォンホットスポットを利用して接続が可能であるため、実質的にどこでもAmazon Tapを操作することができる。
もう一方の新製品であるAmazon Echo Dotは、アイスホッケー用パックに似たデバイスだ。元のAmazon Echoと新しいAmazon Tapとは異なり、Amazon Echo Dotには、アラーム音を鳴らすなどの機能に対応する小さなスピーカーしか装備されていない。
Amazon Echo Dotは、Amazon Echoとともに家庭内に設置するものとして設計されている。基本的にAmazon Echoのエクステンションとして、Amazon Echoの守備範囲外にある部屋に配置される。これによって、スマートホーム家電を制御するために、複数のAmazon Echoを複数の部屋に設置する必要がなくなる。制御が必要な各部屋にはAmazon Echo Dotを配置し、それらをネットワークに接続すればよい。
Amazon Echo Dotには、Amazon Echoに採用されている遠距離音場オーディオ技術が搭載されており、デバイス上部の光の輪で状態が表される。小さなスピーカーが装備されているので、音声で操作可能なアラーム時計として適切に動作する。
ライン入力コネクタがあり、任意のスピーカーを接続可能だ。これによってAmazon Echo Dotを、オーディオシステムに対する音声制御装置として利用することができる。
Amazonはこれまでに、Alexaに機能を追加してEchoをプラットフォームへと転換している。今回APIがリリースされたことで、HoneywellやNestなどが提供するサーモスタットがAlexa対応デバイスで制御可能となり、このプラットフォームがさらに強化されることになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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