パイオニアは2月9日、2016年3月期第3四半期(2015年10〜12月)の連結決算を発表した。売上高は新興国における市販カーオーディオの減少などを受け前年同期を下回ったが、営業利益は販管費の抑制や体制のスリム化などにより同6.1%増の18億円で、前年同期を上回った。
第1~3四半期(2015年4~12月)累計では、売上高は同8.8%減の3395億円、営業利益は23.6%減の38億円、経常利益は同35億円の赤字から24億円の黒字、当期純損失は47億円から17億円へと赤字幅を縮小した。
カーエレクトロニクスは、売上高が同3.8%減の888億円、営業利益は同25億円から14億円へと11億円悪化した。OEM、市販ともにカーナビゲーションシステムが増収に結びついたものの、市販カーオーディオは減収。新興国での通貨安が主な要因となっている。
落ち込みの続く新興国については「新興国市場には大変期待しているが、2015年からロシア、ブラジルと全般的に落ち込みが大きい。新興国におけるカーオーディオの利益性は重要なポイントになっているので、この影響は大きいと感じている」(パイオニア代表取締役兼社長執行役員の小谷進氏)と現状を話した。
その他では、ホームAV、DJ機器の事業譲渡の影響もあり、売上高は同36.5%減の280億円、営業利益は、同4億円の赤字から4億円の黒字に転じた。営業利益には販売費と一般管理費の減少、原価率の良化が寄与している。
パイオニアでは、2016年3月期通期の連結業績予想を、売上高は前回予想から100億円減の4550億円に下方修正したが、営業利益80億円、経常損益60億円、当期純利益10億円は据え置いた。
今後については「2015年9月に開発発表した自動運転『3D-LiDAR(ライダー)』の試作品を2016年中に発表したい。この分野に関しては開発のスピードアップを図るべくプロジェクトチームを立ち上げて取り組んでいる」(小谷氏)と説明した。
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