環境省は、水銀による環境汚染を防止する目的で、水銀式体温計の回収を開始した。昔はどこの家庭にもあったタイプの体温計だが、割ると危険なので子どもの熱を測る時は苦労したものだ。もっとも、使いやすい電子式が一般的になった現在も、暴れる子どもの熱を測るのは難しい。
そこで、“おでこ”にかざすだけで計測できるうえ、さまざまなスマート機能を備える体温計「Flo」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Floは、スマートフォンとBluetooth連携させて使う非接触タイプの体温計。おでこにかざして素早く計測できるので赤ん坊などに使いやすく、専用アプリで体温の変化を記録する機能も便利だ。肌に触れさせずに使える点はウィルス感染拡大の予防にもつながり、子どもが大勢いる保育園や幼稚園、小学校などにはありがたい。
スマートフォンと連携させる必要はあるものの、体温が平熱なのかそれとも高いのかは、本体に設けられたLEDで判別できる。さらに、温度を音声で読み上げる機能も備えているので、日常的に体温を調べるならこれで十分だろう。
計測した体温データは、スマートフォンに送信され、測定された人ごとに分けて記録される。グラフによって体温の変動が一目で分かるため、病気の状況を確認したり、女性が排卵日を予測したりすることに活用できる。
ユニークなのは、体温の計測時にスマートフォンで写真を撮影し、体温データとともにタイムライン形式で表示する機能。顔の表情と体温を一緒にして並べると、日々の様子を楽しめるだけでなく、容体の変化も分かりやすくなる。体温データなどは、SNSで家族などと共有可能。
なお、Floは一種の放射温度計であり、液体などさまざまな対象物の温度も測れる。この機能を使えば、赤ん坊に飲ませるミルクが適温かどうかの確認も、勘に頼らず正確に判断できる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間3月10日まで。目標金額の2万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間2月4日14時)で集まった資金はまだ約1700ドル。
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