GoogleはMovidiusの「Myriad 2」ファミリのVPUの強力なチップを使って、「超コンパクト」なフォームファクタで、人間やモノ、文字、音声の認識などのタスクを実行することを計画している。
Googleは、「Project Tango」のコンピュータビジョン分野のパートナーであるMovidiusのチップを使って、「Android」モバイル端末でバッテリを大量に消費することなく、ニューラルコンピュテーションエンジンを動かしたいと考えだ。
新たな契約の下、GoogleとMovidiusはモバイル端末上での機械知能処理の拡大に積極的に取り組み、スマートフォンで、高度な作業をリモートのデータセンターに任せることなく、画像や音声を文脈化できるようにする。
Googleはニューラルネットワークをスマートフォンに詰め込めることを「Google Translate」アプリで既に証明済みだ。このアプリは、スマートフォンのプロセッサだけを使って、スマートフォンのカメラレンズを通して認識した画像内の文字を翻訳する。
Googleは過去にProject Tangoの3Dマッピング機能を支援するのにMovidiusの「Myriad 1」VPUチップを採用したことがある。
Movidiusによると、GoogleはMyriad 2ファミリーのVPUの最も強力なチップを使って、「超コンパクト」なフォームファクタで、人間やモノ、文字、音声の認識などのタスクを実行する予定だという。
シアトルに拠点を置くGoogleの機械知能グループを統括するBlaise Aguera y Arcas氏は、「従来のマイクロプロセッサは実際には情報を直列処理する。Myriadはそれとは異なり、すべて同時に流れてくる情報の洪水を並列処理するように設計されている」と説明した。
「Movidiusと協力することで、われわれはこのテクノロジをデータセンターの外の現実世界まで広め、自分の個人的な端末で機械知能を利用できる機能を人々に提供することができる」(Arcas氏)
Movidiusの最新VPUをモバイル端末で採用するGoogleの計画を除けば、両社は協業について多くのことを明かしていない。しかし、重要な懸案は、既に逼迫しているバッテリリソースにこのチップが及ぼす影響であり、Project Tangoを通して既に対応が開始されている。
Movidiaの最高経営責任者(CEO)のRemi El-Ouazzane氏によると、同社はこの問題の解決策を用意しているという。
El-Ouazzane氏が過去に米CNETに述べたところによると、Movidiaのチップは「どこで使われるかという文脈」(例えば、スマートフォンのカメラで撮影した画像の情報処理)でバッテリを節約して使うという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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