Dick Costolo氏の新年の抱負は、フィットネス新興企業を設立することだ。
Twitterの元最高経営責任者(CEO)である同氏は米国時間1月19日、フィットネスを楽しくすることを目的とした企業によってフィットネス技術業界に参入することを(もちろん)ツイートで明らかにした。Costolo氏は、健康コンサルティング企業Fitifyの共同創設者でCEOを務めるBryan Oki氏とともに、ベンチャー企業を設立する。
当然ながら、Costolo氏の前には、Apple、Google、Fitbit、Jawbone、Runkeeper、MapMyFitnessといった多数の競合企業が立ちはだかる。そこで浮上するのが次の疑問だ。われわれがまだ手にしていない他の何かを技術業界は提供できるのだろうか。
競合企業が多数存在するというだけで、Costolo氏が成功できないとは限らない。世界最高の技術製品やサービスのうち、もともとは後発品だったものが多数存在する。例えば、GoogleのモバイルOS「Android」がその例である。
それよりも大きな疑問は、Costolo氏がそれを成し遂げる人物かどうかという点だ。同氏は2015年7月にTwitterを去った。Twitterはそれまで何年にもわたって、同ソーシャルネットワークサービスを定期的に使用するユーザー数を拡大できずにいた。同氏は問題を認識していたと思われる。つまり、同プラットフォームが新規ユーザーにとって使いにくく、開放的ではないという問題だ。しかし、迅速に解決策を見出して同氏に向けられた技術業界やウォール街の批判をなだめることはできなかった。
フィットネス技術における「リスクの高い分野」への参入ではあるが、Costolo氏の全般的な経験が有益であることが証明される可能性はあると、GartnerのアナリストであるBrian Blau氏は述べた。
「有名ブランドのようなものを持っていることが重要になる可能性がある。特に(Costolo氏が)この新しいベンチャー企業に投資家や従業員を引き寄せることができるならばそうだ」と同氏は述べた。
またCostolo氏は、ベンチャーキャピタル(VC)企業Index Venturesにパートナーとして加わることもツイートで明かした。Index Venturesは、サンフランシスコとロンドンにオフィスを構え、音楽ストリーミングサービスSoundCloudやEコマースサイトEtsyなど複数の企業に出資している。
Costolo氏にさらなるコメントを求めたが回答は得られなかった。Index Venturesはコメントを避けた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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