「変動期」という場所が実際に存在するとしたら、それこそFoursquareが今チェックインしている場所にちがいない。
位置情報検出アプリFoursquareは、経営陣と実際の事業の両方において、複数の新しい方向に進み始めている。
まず、共同創設者であるDennis Crowley氏は、最高経営責任者(CEO)を退任して会長職に就くとMediumにおいて発表した。
Crowley氏の後任は、同社最高執行責任者(COO)のJeff Glueck氏が務める。最高売上責任者(CRO)のSteven Rosenblatt氏が社長に就任し、Crowley氏は同氏を「Jeff(Glueck氏)の副操縦士」と表現した。
この一連の動きは、Foursquareの方向性を大きく変えることではなく、より幅広い方向に導くことを目的としている。主に消費者を中心とするソーシャルメディアであるFoursquareは、企業顧客の関心を惹きつけるための取り組みを強化しようとしている。
特にRosenblatt氏は、Foursquareの企業部門を統括する予定である。同部門は、戦略的提携と事業開発に加えて分析および開発者ツールの両方に取り組む。
Crowley氏は米国時間1月14日の書簡で、位置情報に基づくプログラマティック広告プラットフォーム「Pinpoint」や歩行者交通分析ツール「Place Insights」など、FoursquareのB2Bに特化したソリューションの一部を取り上げた。
「成熟する事業、エンタープライズソリューション(「Places API」やPlace Insights)、そしてプログラマティック広告プラットフォーム(Pinpoint)によって、われわれの売上高増加が促進される中、今こそ最も強力な幹部を当社の指導的立場に配置するべき時だと感じた」とCrowley氏は続けた。
Crowley氏は、経営陣を新しくするだけでFoursquareの新しい目標のすべてを達成することはできないことを認めているのか、サンフランシスコを拠点とする同社が最近、自社のB2B事業を推進するための資金として4500万ドルを新しいベンチャーキャピタル投資ラウンドで調達したことにも簡単に触れた。
Glueck氏は自身のMedium投稿で、エンタープライズ事業に関するCrowley氏の記述を補足し、消費者に加えて開発者、マーケッター、アナリストを対象にするというさらに野心的な計画について詳述した。
「われわれは現在、最も成長著しいロケーションインテリジェンス企業として、消費者の体験をさらに豊かにし、ビジネスソリューションを発信している」とGlueck氏は述べ、Apple、Twitter、Pinterestの名前を良く知られている顧客の一部として挙げるとともに、10万人以上の開発者がFoursquareのデータを自身のアプリで使用していることも明かした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス