タクシーで次の約束に向かいながら、最新ニュースの見出しを遅れずにチェックする必要がある?配車サービスのUberは、そうしたニーズに対応すると述べている。
Uberは米国時間1月12日、「Uber Trip Experiences」というサービスを発表した。同社はこのサービスを使って、プレイリスト、ニュース速報、現在地の旅行ガイドといったコンテンツを乗客に直接配信することになる。こうした「移動体験」は、Uberが自前で作り出すわけではなく、音楽やニュースなどをまとめる専門のサードパーティーによって提供される。
コンテンツの利用に要する時間は、推定乗車時間に同期される。この機能はまた、帰途につくUberの利用者がネット接続されたサーモスタットに指示を伝え、到着前に家を暖めるといったタスクの実行にも利用できるだろう。
Uberは、新サービスが乗客によって完全に管理されることをブログ投稿で強調した。つまり、シートに深く座り、目を閉じて5分間自分の世界に浸りたいなら、そうすることも依然として可能だということだ。ユーザーは各アプリに対し、Uberに接続して自分の移動情報にアクセスすることを許可する必要もあるが、この許可はごく簡単にアプリ単位で取り消せる。
Uber Trip Experiencesは、実質的にはUberのAPIの機能拡張だ。このAPIにより、開発者らは過去1年間で、「Facebook Messenger」「OpenTable」「StubHub」などのサードパーティー製アプリにUberの予約機能を組み込むことができた。Uberは、業績を伸ばしている今の段階でこれらの提携相手とオープンな関係を保つことにより、これらのアプリを定期的に利用するユーザーが頼れるサービスになる機会を増やそうとしている。
Uberの広報担当者は、開発者がUberとの統合を利用して迷惑な広告や宣伝を乗客に配信することは許可されない、と述べた。「Uber Trip Experiencesの目標は、開発者が広告でいらだたせることなくアプリユーザーに付加価値を提供することだ」(Uber)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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