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2015年も数多く登場したイヤホンの中から、独自に選んだ5モデルを紹介する。コンパクトながらもハイレゾ対応が求められつつあるイヤホン市場。DACと組み合わせたイヤホンシステムから超小型ドライバ搭載機まで、高音質タイプが出そろった。
コンデンサ型のドライバユニットを搭載したイヤホン部と、DAコンバータ(96kHz/24ビットまでをサポート)も内蔵したアンプ部とのシステム。さらに仔細に音色を調整できるイコライザも搭載されている。開発には約8年を要したという、同社史上でも類を見ない力の入れようである。イヤホン部はドライバの物理的メリットを活かした軽量かつ薄型に仕上げられている。しかし、そこから溢れるサウンドは力強く、特に低域が小気味よく耳の奥に飛び込んでくる。
ダイナミック型ドライバをベースに開発した独自の「バランスド・ダイナミック・ドライバ」を搭載。さらにボディにはエアフローをコントロールする通気孔を配した。この2つによるチューニングが秀逸で、ほかの小型イヤホンでは感じることのできない瞬発力とクリアな音場を作り出す。また、有機的ともいえるフォルムのボディで装着感も高い。さらにケーブルには特殊なコーティングが施され、絡まりにくくタッチノイズも抑えられている。
ボディのサイズを同社史上最小と謳い、イヤホンのフラグシップとして登場。新開発の小型ドライバユニットを搭載する。その音づくりは、他社のカナル型タイプとは異なり、頭の周囲にふわりとした音場を描くのが特徴。これはスピーカにも通じる、ボーズならではの思想が継承されたものといえよう。それを支えるのが「StayHear Ultraチップ」と呼ばれる独特形状のしなやかなイヤーチップ。IPX2~4相当の防滴仕様も備え、ラフに使える。
ハイレゾ再生に対応したポータブルプレーヤーで、その市場を牽引するAstell&Kern。彼らがドイツの名門ゼンハイザーとともに開発したのがこのイヤホンだ。ゼンハイザーの独自技術であるドライバユニットの磁束密度を飛躍的に高めるテスラテクノロジーを初めてイヤホンに搭載。ボーカルやピアノなどの輪郭が明瞭で、立ち上がりも俊敏。しかも、各パートも淡泊にならない。ケーブルはMMCXコネクタを採用しており、着脱可能。
自社開発のバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバユニットのみを3基搭載。フルレンジ、ウーファ、HDスーパートゥイータという構成でコンパクト化を図った。またノズル部(音導管)には真鍮を採用。その設置角度も工夫されており耳への納まりも程よい。さらにボディにはマグネシウム合金などを採用しチューニングを図っている。サウンドはBA型らしい中高域のキレの良さ、伸びやかさが持ち味だ。低域はきめ細かく、ベースのニュアンスもくっきりと描き出す。
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