ヤマハは12月21日、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのゲームエンジン「Unity」上で歌声合成技術「VOCALOID」が利用できるソフトウェア開発キット「VOCALOID SDK for Unity」の提供開始した。
ヤマハとユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは8月に、Unity上でVOCALOIDの歌声を利用した音楽ゲームやインタラクティブなコンテンツを開発できるようにするための合同プロジェクト「Unity with VOCALOID」を発表。これはプロジェクトの成果のひとつで、Unityの開発環境からシームレスにVOCALOIDの歌声合成エンジンにアクセスすることができる。これにより、ゲームのシチュエーションやユーザーの操作に連動してリアルタイムに歌声を合成し、キャラクターに歌をうたわせたり、歌い方を変化させたりするようなインタラクティブなコンテンツを容易に開発することが可能としている。
また、VOCALOID SDK for Unityにインポートすることで、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン公式キャラクターである「ユニティちゃん」のオリジナルボイスを歌声音源として利用できる歌声ライブラリ「Unityランタイム版VOCALOID Library unity-chan!」もあわせて提供する。このライブラリを用いて制作したコンテンツが「ユニティちゃんライセンス条項」に準拠する場合、無償で利用可能となっている。
なおユニティちゃん歌声ライブラリについては、PC版VOCALOIDで利用できるライブラリのダウンロード販売を2016年1月中旬に開始予定。また、iPadやiPhoneでVOCALOIDによる歌声制作ができるMobile VOCALOID Editor用のライブラリを1月下旬に発売予定。なお、12月29日から12月31日まで東京ビッグサイトにて開催されるコミックマーケット89の企業ブース「unity-chan!」において、PC版歌声ライブラリのスペシャルパッケージ版の先行販売も実施する。
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