2015年のウェブサービスでの大きな話題といえば、オンラインストレージに相次いだ容量無制限オプションの廃止や、無料分の容量の削減が挙げられる。OneDriveのほかEvernote、Yahoo! ボックスなど大手どころが続々と容量無制限オプションを廃止したほか、WualaやHiveのようにサービス自体が終了となった例も多く、これまでコスト度外視で激しい競争を繰り広げてきたオンラインストレージも、各社がサービス内容を見直す時期に来ているようだ。
一方、ウェブサービスのインターフェースとしてスマホアプリが求められる傾向は前年よりさらに強まり、対応できない旧来のサービスが姿を消す例も増えた。スマホがさらに浸透したためか、PC向けのインターフェースを持たないサービスも増えており、クラウドが単なるデータの置き場所としてのみ使われるケースも増えつつあるようだ。
今回は、2015年に本連載で紹介したウェブサービスのうち、反響が大きかったものを中心に、計7個のサービスを独断と偏見でセレクトして紹介する。あくまでも本連載での掲載日に基づいたセレクションであり、必ずしも2015年に新たに立ち上がったサービスばかりではないが、反響が大きかったのも納得の行く便利なサービスばかりだ。これらサービスの作者諸氏に感謝しつつ、まだ使ったことがないサービスがあれば、新たな年のスタートにあたって試してみてほしい。
「総合漢字チェッカー」は、テキストに含まれる常用漢字や教育漢字などをまとめてチェックできるサービス。小学校の指定した学年では読めない漢字をチェックしたり、常用漢字やJISの指定水準に含まれない漢字をすばやく見つけられるほか、文字数や漢字使用率のチェックもまとめて行える豊富な機能が売りだ。
「文章リライトツール」は、入力したテキストを解析し、文中に含まれる単語の言い換え候補を表示してくれるツール。リライトが可能な言葉の候補を複数表示してくれるので、類語辞典などに頼ることなく、適した選択肢を選んでクリックするだけで最適な言葉への置き換えが可能になる。利用にはユーザー登録が必要。
「difff(デュフフ)」は、2つのテキストを比較し、相違点を表示できるサービス。行単位で相違点をリストアップするソースコードの比較向けのサービスと異なり、名詞や助詞といった文字単位で違いを探し出し、マーカーで色を塗ったかのように分かりやすく表示してくれるなど、文字単位で相違点を見つけるのに向いている。
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