PCやスマートフォンから離れる際は、盗まれる心配のない職場であっても念のため画面ロックをかけておきたい。しかし、推測されにくく強度の高いパスワードを考えて覚えて毎回入力するのは、かなり手間がかかる。
そんな手間を軽減し、無意識にロックとアンロックができるようにするセキュリティガジェット「Everykey」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中だ。
Everykeyは、BluetoothでPCやスマートフォンなどのデバイスと通信し、近くにあるデバイスのロックを解除するガジェット。Everykeyを持ったユーザーがデバイスから離れると自動的にロックし、デバイスに近づくとアンロックするので、パスワードを入力する必要がなくなる。
デバイスのロック解除だけでなく、各種ウェブサイトのアンロックにも対応。通販サイトやオンラインバンキング、ウェブメールなど、さまざまなサイトのパスワードを個別に管理しつつ、入力の手間を省いてくれる。
パスワード生成機能も備えており、規則性がなく、安全性が高く、かつ覚えていられるパスワードを考え出す苦労もしなくて済む。
ロック解除に必要なパスワードは、Everykey内部やEverykey管理サーバーのいずれにも保存されないので、流出でセキュリティ被害に遭う心配がない。アンロック処理中のBluetooth通信は暗号化され、盗聴されてもパスワードが盗まれることはない。暗号化パスワードの復号は、ユーザーのデバイスだけが実行できる。
Everykeyはユーザーの遠隔操作で無効化できるため、盗まれても不正アンロックに使われることを防げる。
利用可能なOSはMac OS、Windows、Ubuntu(Linux)、Android OS、iOS、ウェブブラウザはChrome、Firefox、Safari、Edge。Everykeyの開発チームはソフトウェア開発キット(SDK)を提供し、住宅用スマートロックや自動車などのロック解除にも使えるようにする計画だ。
Indiegogoでの目標金額は2万ドル。記事執筆時点(日本時間12月9日17時)で約1万ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと34日ある。
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