毎日、新しいビジネス書が出版されているのとは別に、昔から読まれ続けていて「定番」となっているビジネス書も数多く存在する。しかし、定番と言われているビジネス書でさえ、どれを読めばいいか分からなくなるほど数が多い。自分の仕事に役立つ本から読みたいと思っても、それがどれなのかを探し出すことも難しくなっている。それならば、本書のようなビジネス書のガイドを務める本を利用するのが良いだろう。
本書では、定番とされているビジネス書を、「論理的思考」「マーケティング」「会計・財務」などの分野別に分類している上、キャリアの職位別に、読者として最適な人の目安を示しているのが便利だ。
何が書かれている本なのか、なぜ読み継がれているのかが、端的にまとめられているので、現在の自分のキャリアと仕事の分野を考えて、役立つ本を選ぶための辞書として使える。1つの分野のことを体系的に勉強したいときにも、本書に紹介されている本をまずひと通り読んでから、ほかの本に移るということもできる。
ただ、本書の冒頭にも書かれているが、本書の解説を読んだだけでは、その本を読んだことにはならないことに注意が必要だ。本書は、名著を読むための補助的な役割を果たすが、実際に原書を読んで自分で考えることこそが重要だからだ。
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