オンライン動画大手のNetflixは米国時間11月16日、Google、Microsoft、Pivotalと共同開発した新しいオープンソースプロジェクト「Spinnaker」をリリースした。
Spinnakerは、「Asgard」に代わるものとして開発が始まってからすでに1年以上が経つ。Asgardは、Amazon Web Services(AWS)のクラウドリソースを管理することを目的とした、Netflixの以前のモデルだ。
AWSの顧客であるNetflixは、2015年9月にAsgardの終了について詳細に説明していた。
Netflixは、ソフトウェアの変更をリリースできるオープンソースベースの「Continuous Delivery」(継続的デリバリー)プラットフォームとして、Spinnakerをアピールしている。
Netflixが大きな違いとして強調したのは、Spinnakerがマルチクラウドプラットフォームであり、エンジニアはこれを基盤にして2つのクラウドプロバイダーに同時にデプロイメントを実行できるという点だ。
Netflixでデリバリーエンジニアリング担当マネージャーを務めるAndy Glover氏は、11月16日のブログ投稿で次のように説明した。「Spinnakerは、デリバリープロセスを表すパイプラインの作成を促進するもので、このプロセスは一部のデプロイ可能な資産(マシンイメージ、JARファイル、Dockerイメージなど)の作成で始まり、デプロイメントで終えることができる」
Googleでエンジニアリング担当マネージャーを務めるRick Buskens氏は、別のブログ投稿で、これらのパイプラインはワークフローの枠を越えて再利用できると付け加えた。
Spinnakerは、「Google Cloud Platform」のほかにも、AWSおよび「Cloud Foundry」上でクラスタのデプロイメントと管理をサポートする。
Netflixによると、「Microsoft Azure」のサポートは「鋭意作業中」だという。
Spinnakerは、「手間いらずの設定」と説明されており、GitHub上でアクセス可能になっている。Netflixの説明によると、AsgardとSpinnakerの間の変更はすべて互換性があるため、両プラットフォーム間で資産を移行する必要はないという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
「1→10」の事業化を支援する
イノベーション共創拠点の取り組みとは
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力