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アイスタイル、2020年までに海外事業売上30億円へ--創業以来初の記者会見で示す

井指啓吾 (編集部)2015年11月18日 12時13分
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 コスメ・美容の総合サイト「@cosme」などを運営するアイスタイルが海外展開に本腰を入れる。すでに中国には展開しているが、引き続きアジアを中心に範囲を広げ、2020年までに海外事業の売り上げで現在の3倍の30億円を目指す。その具体的な戦略を、11月17日の記者発表会で同社代表取締役社長兼CEOの吉松徹郎氏が説明した。

  • アイスタイル代表取締役社長兼CEOの吉松徹郎氏

 同社は10月1日、得意とする中国以外にも積極的に情報を発信するため、@cosmeのグローバルサイトを開設した。今後、日本の@cosmeで蓄積した独自情報を、記事などの「コンテンツ」として世界に発信する予定だという。また、日本で展開している「@cosme store」のような卸・小売事業を海外でさらに拡大する。10月23日には、フィリピン・マニラにある実店舗「クールジャパンショップ」のコスメコーナーを使った化粧品卸事業を始めた。

 日本の@cosmeのビジネスモデルを各国で展開する。各国の購買データやクチコミデータを蓄積する個々のデータベースと、それらをつなぐグローバルネットワークを構築する計画だ。なお10月1日には、グローバルサイトの開設とあわせて日本のスマートフォンサイトを刷新し、コスメECやサロン予約など別のサービスとして提供してきたものを@cosmeに集約。各サービスにたまっていたデータを@cosmeのデータベースに統一している。

 日本向けの施策としては、@cosmeのブランドとサロン用IDである「Beauty ID(BID)」の発行対象に、ショップとプロ(ヨガのインストラクターなど)を2016年に加える。2018年にはBIDを現在の約10倍にあたる6万件にまで増やし、強固なプラットフォームを築きたい考えだ。

 矢野経済研究所の調査(PDF)によれば、日本の「化粧品」市場規模(ブランドメーカー出荷金額ベース)は、2010~2014年度で2兆3000億円ほどを横ばいで推移している。一方、ジェトロ(日本貿易振興機構)のレポート(PDF)によれば、世界の「美容・パーソナルケア製品」市場規模は順調に推移しており、2012年は約4000億ドル。特にアジア市場が成長を後押ししており、2017年には全体で約5500億ドルに達する見込みだという。

  • 「@cosme」月間UU数の推移

  • 総クチコミ数、総商品数の推移

  • 国内で展開している「@cosme store」


アイスタイルグループの事業領域

 アイスタイルが記者発表会を開くのは、1999年の会社設立以降で初めてだという。このタイミングで開催した理由を「新たな取り組みが具体的に実現しはじめており、お話しできる材料がそろった。また、あらためて、“@cosmeだけの会社”ではない現在のアイスタイルを知ってもらう機会をつくりたかった」(同社)と説明した。

 同社が11月4日に発表した2016年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比48.8%増の31億2100万円、営業利益が同174.3%増の4億9800万円と、純利益が同437.2%増の4億9300万円で大幅な増収増益だった。

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