VOYAGE GROUPは、2月25日に設立した新会社「株式会社ゼノシス」を通じて通販化粧品市場に参入する。VOYAGE GROUPが運営するポイントサイト「ECナビ」などを活用し、ユーザー参加型の商品開発を進める。新商品の発売は2015年夏頃を予定している。
通販化粧品の企画や開発、販売を新会社で手掛ける。アンケートや座談会などを通して、自社メディア内のネットショッピングに慣れたユーザーからの意見を取り入れて商品開発を進める。そのため当初開発する商品は、ユーザーの多くを占める30~40代女性向けのものを予定しているという。商品は国内向けに販売。海外展開は現時点では考えていないそうだ。
同市場への参入について、ゼノシス代表取締役の上符裕一氏は「ECナビなどのメディアを通じて通販を利用するお客様に接してきた経験から、信頼できる品質の商品をお届けしたいと考え、通販化粧品市場への参入を決めた」と話す。
2月にはアイスタイルが、海外向けの化粧品卸専門会社アイスタイルトレーディングを通じて、海外の消費者をターゲットとした化粧品のEC事業を開始した。まずは、コスメ・美容の総合サイト「@cosme」で人気の国産化粧品を中国向けに販売する。中国電子商務研究中心によれば、化粧品を含めた海外輸入商品購入市場は2013年に767億元(約1兆4800億円)に達し、 前年比58.8%と大きく伸長しているという。
一方国内は、富士経済の調査によれば、2013年の国内化粧品市場規模は前年比1.1%増の2兆3227億円で、その内「通信販売」は前年比0.5%増の3061億円。新規参入が続いているものの、競合激化の影響で上位ブランドの伸び悩みが顕著となってきたことや、通販で軌道に乗り始めた新興ブランドが直営店やその他店販での展開によってシナジー効果を追求する傾向にあり、伸びが鈍化しているという。
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