PCには重要なデータが大量に保存されているので、機密情報が取り出されないよう保護しなければならない。USBポートにメモリーやハードディスクが接続されて情報が盗まれることを防ぐため、ソフトウェアでUSBポートのアクセス権限を制限したり、USBポートに物理的な蓋を設けたりする対策がとられる。
そんな対策では甘いというのか、PCのUSBポートを文字通り焼き切って使えなくするセキュリティデバイス「USB Killer」が、クラウドファンディングサービス「Indiegogo」に登場した。
USB Killerは、スティック型USBメモリと似た形のUSBデバイス。USBポートに挿入すると、過電流を流してPC側のUSB回路を壊す。そのUSBポートは永久に使えなくなるわけで、完全かつ過激なセキュリティツールである。
USB Killerで壊したUSBポートは、メモリやハードディスクを接続してもデータを読み出せず、情報を盗まれる心配がなくなる。逆に、USB Killerのデモビデオでは、見られたくないUSBメモリを読まれないようPCのUSBポートを壊してしまう例も紹介されている。
ただし、USB KillerはPCのUSB回路だけでなくマザーボードのほかの部分も破壊することがあるらしい。使うのは、非常時に限った方がよさそうだ。
Indiegogoでの目標金額は1万ドル。記事執筆時点(日本時間11月10日16時)で約2500ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと14日。
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