日本電気(NEC)は11月5日、ウェアラブルグラス用の新しいユーザーインタフェースとして、腕を仮想キーボード化する「ARmKeypad(アームキーパッド)」を開発したと発表した。
ARmKeypadは、ウェアラブルグラスとウェアラブルウォッチを連携させる新しい認識技術により、前腕に仮想キーボードを表示するシステム。腕にキーボードや入力ボタンを装着しているような感覚でタッチ入力ができるという。
手元を見るとすぐに仮想キーボードが出現し、入力操作を開始できるため、ハードウェアコントローラーのようにデバイスを取り出したり、手に持ったりといった動作のために作業を中断することがなく作業ができるそうだ。
また、前腕上に大きなキーエリアを配置できるため入力しやすく、利用シーンに合わせてキーレイアウトを自由に変更可能。認識精度も高く、スムーズにキー操作ができるため、音声入力が困難な騒音下での利用にも適しているという。
さらに、腕へのタッチ(振動)によって入力を判別するため、接触・非接触を区別して検出され、タッチをしたことを作業者自身が確実かつ触覚的に確認可能。ジェスチャー操作による入力に比べ、作業者がきちんと操作できたかを判断しやすくなる。設備保全・保守点検や検品、在庫管理といった業務の効率化が可能だという。
日本電気は社会ソリューション事業に注力しており、ARmKeypadを活用したAR(拡張現実)設備点検ソリューション、保守帳票管理ソリューションを開発。製造以外にも警備、流通、医療など、ハンズフリーの作業が必要となる業種・業務の効率化に貢献したいとしている。
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