新進の社内コミュニケーションプラットフォームを提供するSlackが、新機能を導入した。これにより、従来の電子メールへの攻勢に拍車がかかるかもしれない。
サンフランシスコを拠点とする新興企業Slackは米国時間10月29日、「User Groups」機能を導入した。ユーザーは、1つのチャネルに対して1つのメッセージを投稿する代わりに、組織内の全部署に一斉メッセージを送信できるようになる。
例えば、エンジニアリング部門全体にメッセージを送信するには、宛先を「@engineers」とする、あるいは親睦を深める目的であれば「@running-club」などとすればよい。
一見したところ、シンプルな機能だが、「全員に返信」やその他のフィードバックのためのより統合された一元的なオプションを提供すると同時に、実質的に大量の一斉メールに取って代わる可能性がある。
Slackは、User Groups機能に合わせてAPIをアップデートしており、開発者は、プログラム的なグループの作成や管理をサポートするアプリの構築が可能になる。
さらにIT管理者も、Okta、Ping Identity、OneLoginなど、さまざまなシングルサインオン(SSO)プロバイダーを通じて、これらのグループに登録されたユーザーを「Active Directory」にマッピングすることが可能になる。つまり、管理者は全グループの登録者を一度にSlackに招待できる。さらに、新しいAPIのグループが導入され、開発者は社内研修向けのカスタムアプリを作成することができる。
User Groups機能は、「Standard」と「Plus」の有料サブスクリプションプランに加入している全Slackユーザーに公開されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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