アコースティックギター(アコギ)は、簡単に持ち運べて、どこでも演奏を楽しめる手軽な楽器。これにMIDI機能やサンプラー、リズムマシン、エフェクタを組み合わせると音楽表現の幅が広がるものの、手軽さが損なわれてしまう。
しかし、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中のアコギの表面に貼り付けるMIDIコントローラ「ACPAD」なら、無理なく電子楽器の機能を付加できる。
ACPADは、薄いシート状をしたMIDIデバイス。叩くことのできる8個のパッド、各種設定を呼び出せる10個のプリセットボタン、エフェクタの設定などをスムーズに変えられる2つのスライダフェーダーを備える。
ギターを演奏しながらドラムやベース、ピアノを鳴らしたり、ギターの音をその場で録音してループ再生したりして、まるでバンドのようなサウンドを1人で作り出せる。
ルーパーは2チャンネルあり、録音した2つのシーケンスフレーズをバックに生演奏を重ねられる。
アコギの出す生ギターの音を各種エフェクタに通し、歪ませることや、ディレイをかけることも可能。パッドは感圧式なので、叩く強さで音の大きさを調整できる。
PC上などのMIDI音源や音楽制作アプリ(DAW)との連携は、USBケーブル経由の有線接続か、USBドングル経由の無線接続が選べる。
シートタイプなので、貼り付けてもギター自体の演奏性を低下させない。裏面は吸着性のある特殊な素材で、ギターを痛めることなく貼ったりはがしたりできる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間12月4日まで。記事執筆時点(日本時間10月27日11時)で、目標金額4万ユーロの5倍弱にもなる約19万ユーロの資金を集めている。
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