Adobe Systemsは、人気の高い写真分類および編集ソフトウェア「Lightroom」に対して重大な変更を2週間ほど前に施したが、顧客の怒りの声を受けて、それを元に戻す決定を下した。
写真撮影のプロや熱狂的ファン、アマチュアの間で人気の高いアプリケーションであるLightroomの新バージョンで、Adobeは同ソフトウェアが写真をインポートする仕組みを徹底的に見直した。Adobeの狙いは、同プログラムの新規ユーザーにとって恐ろしく複雑であることが同社の調査で明らかになったプロセスを簡素化することだった。徹底的な見直しが適用されたこのバージョンは、Adobeの「Creative Cloud」サブスクリプションを通してLightroomの利用料金を支払うユーザー向けの2015.10.2と、永久ライセンス版を購入したユーザー向けの6.2だ。
変更されたインポートプロセスを新しいユーザーがどれほど気に入ったのかは不明だが、何百人もの既存顧客が今回の簡素化の試みで削除された機能について、声高に不満を表明した。Adobeは2週間前、ユーザーに相談せずに変更を施したことを謝罪した。Lightroomの初期開発段階では、同社はユーザーに相談した上で変更を実施していた。Adobeは米国時間10月16日夜、旧式の写真インポートプロセスに戻す計画を発表した。
Adobeの写真関連製品のプロダクトマネージメント担当ディレクターを務めるTom Hogarty氏は「次のリリースで、当社は以前のインポート体験を復活させる」とブログ投稿で述べた。「当社チームがLightroomのインポートワークフローを復活させ、品質を確保するいくつかのオプションを精査する間、辛抱強く待ってくれた顧客に感謝したい」(Hogarty氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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